今日ドイツに住む夫の友人(40代、男性)から夫に、元気?と電話が来たらしい。
その友人(仮にシュテファンとしよう)と夫が出会ったのは、
シュテファンの元カノと、夫の元カノが親友で、
よく4人で会っているうちに友達になったのだが、
お互い元カノと別れてからなんとなく疎遠になっていたそうだ。
一昨年に彼が今の恋人とウィーンに遊びにきた時に久しぶりに再会して、
そこからまた時々電話するようになったという。
仕事の領域も近いらしく(IT関係)、情報を交換したり、
一部仕事を頼んだりもしているらしい。
ちなみに私もそのとき一緒にご飯を食べに行ったのだが、
シュテファンは素朴で素直な感じの人で、彼女も素敵な人で、とても楽しかった。
さて、今日かかってきた電話で、シュテファンは夫に余命宣告をした。
曰くあと2年。
なんのこっちゃとお思いだろう。私も思った。
そう、私も夫も知らなかったのだが、
シュテファンはバリバリの反ワクチン系陰謀論信者だった。
(ちなみにQアノン信者でもあった)
当たり前の挨拶「元気〜?」に対して夫は、
「元気だよ〜、ワクチン2回目も済んで、少し安心したところ」
などと答えたところ、
「なんてことをしたんだ!君は2年以内に死ぬ!」から始まり、
影の政府による人口削減作戦のことなどを滔々と語り出したらしい。
仕事の関係もあるし、無下に扱えない夫。
なんとか頑張って話題をそらそうとしたが、無理だったそうだw
でももし、影の政府とやらの人口削減政策が本当だったとしたら、
私や夫のような人間よりも、
シュテファンのように素直に何かを信じてあそこまで熱狂的になれる人間を残しておきたいというのは、
あながち悪い判断ではないと感じるので、
2年以内にこのブログの更新がぱったりと止まったら、
「シュテファン正しかったのね!」と思って下さい。
(もしかしたらただの交通事故とかかもしれないですが)
ちなみに長ーい電話の後、夫はすぐ(自分の)元カノに電話して
「シュテファンのこと、知ってた?」と聞いたら、
友人間では有名な話だったとのこと。
ただそれを除けばいいヤツなので、
みな話題に気をつけながらも仲良く付き合っているのだそうだ。
とにかくそういった事はおしなべて大っっっ嫌いな人間である。
そんな夫に10分近く演説を聞かせたというのだから、
シュテファン、ただものではない。