死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

ブログが書けなかったのは技術的問題であって。

7月に入ってすぐ、モデムが壊れて昨日やっと新しいのが届いた。

ということでブログを書かなくてはと思って書いている。

(ブログを書かなかった理由の半分はやる気の問題である)

モデムが壊れている間も、スマホでインターネットには繋げたが、

スマホの小さい画面で色々見るのが面倒くさくてほぼ見なかったし、

ラップトップはただのワープロ電子書籍と化していた。

久々にWifiが使えても、なんだかYoutube(筋トレ動画)とレシピサイト(次に焼く予定のお菓子)くらいしか見る気がしない。

 

今日は仕事が休みだったので、

夫の歯医者に付き添って(別に必要もないのに)、

帰りにWifiの中継機を買って来た。150ユーロくらいした。

最近、COVID関連の規制がどんどん無くなってきて、

嬉しくて外食が増えているので、割と痛い出費ではあるが、

テック好きの夫がホクホクしているのを見ると、幸せなのでもういいや。

 

そうそう、いいかげん外食を控えねばと思うのだが、

また外で食事できる喜びと、暑くて料理するのが面倒なのが重なって、

ついついやってしまう。

 

この間は友人宅に夜までお呼ばれした帰り道、

ウィーン市庁舎前の広場でやってる映画祭を見かけた夫が、

「楽しそうだし1杯飲んでこう」などと珍しくいうものだから、

トラムから2人で飛び降りて会場に飛び込んで、

屋台でカクテルを1杯ずつと、

中年夫婦の22時過ぎとしては大変ヘビーな美味しそうな揚げ物を頼んで、

モシャモシャ食べながら盛大に酔っぱらった(酒に弱い私のみ)。

喧騒と、夜の闇と、屋台の照明と、アルコールが完全に効いた。

混雑が大嫌いな私が、人いきれをこんなに愛おしく思う日が来るとは。

 

世の中にはこんなにたくさんの理不尽と不幸と戦争が溢れていて、

一部の金持ちがずっと金持ちでい続け貧しい人は次の世代も恐ろしいほど貧しいであり続けるであろうこの世界は明日も多分そのままで、

それでも自分は今日幸せでいることはとても不思議で納得し難い。

 

と、いうようなことをべろんべろんに酔っ払いながら夫になんとかドイツ語で説明したのだが、

彼はニコニコしながら「いやあ奥さんが楽しそうでよかったよ」みたいなことをぬかしたのみだった。私のドイツ語がいかんのか夫の性格なのか。多分両方だと思う。

これからも私のドイツ語が飛躍的に幾何級数的に上達しない限り、

我々夫婦はすれ違い続けるのだろう。

明るく照らされたトラムの車内で、

真っ赤な顔で窓にもたれて座る中年アジア人女の私は、

暗いウィーンの路面からはどう見えているのか。

 

このように私は相も変わらず能天気に生きている。

仕事と、筋トレと、お菓子作りと、読書と、ドイツ語と、時々プールと外食と友達が入る、いつもの夏である。