死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

ただの日記。チップス・ちいさなしあわせ・Fernweh

週に1回、休日にポテチを食べながらiPadでボーッとパズルゲームをするのが至福のひとときである。

オーストリアのポテチはおいしいと思う。とにかくたくさん種類があって、新製品もよく出ているので、いろいろ試すのも楽しい。

こっちではなかなか出会えなかった日本のコンソメパンチ味にそっくりな製品を最近発見したので、次回はそれをお供にゲームをしようと思う。

 

旅行とか、パーティーとか、仕事での成功とか、結婚式とか、

そういうハレの日のシャンパンみたいな楽しみよりも、

 

「仕事でクタクタになったあと湯船に頭までつかる瞬間」とか、

「夫のしようもないジョーク」とか、

「今日は洗濯機3回も回したぜ(洗濯物溜めてただけだけどな)」とか、

そういうスルメみたいな幸せの方が、甘いだけじゃない苦味とか旨味とかも長くくちゃくちゃと噛んで味わい続けられることを実感する今日この頃である。これも家に長々といて、家のことを楽しまなきゃやってられない、コロナ生活の賜物なのかもしれない。

 

そうは言っても、さすがにもうロックダウン辛すぎるし、元の仕事(大規模イベント)に戻れないの辛すぎるし、日々の糧を得るための仕事はややブラックで(まあこの失業者が溢れている時期に求人出してるんだから多少は覚悟の上だったし仕方ないが)そのしわ寄せがボディブローのように効いてきてるし、

飲みつけない酒でも飲まなきゃやってらんねえわ!と言って酒を飲めるほどの気合もなく(だって明日起きれなかったらやだし)、

まいにちまいにちきちんと仕事に行って、おやすみの日にはたまった家事をして、ああ"〜また明日から仕事だあ〜とごろごろとのたうって夫にあしらわれるルーティンを、あと何十週繰り返すのであろうか。何か刺激が欲しい。切に。

せめて海、海を見られれば、と思うが、この国では海は贅沢品であった・・・

まだしばらく、湖かドナウ川でごまかすしかない。

 

※ドイツ語では、どこか遠くに行きたい、旅行したい、という気持ちに駆られることを、Fernweh といいます。ホームシック(Heimweh)の対義語です。