死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

ただの日記。ブログセラピー・結婚記念日・日本人化する夫

ブログを書きたいとずっと思いながら、怠け心がまさってそのままにしていたら、

書きたいなと思っていた文字列がつねに頭の裏側をつらつらと通りすがり続けるようになってしまった。

文章自体は日記で2ページほど毎日書いているので、これは「書きたい欲」というよりは、「自分の書いた文章をワールドワイドウェブの海に放って漂わせたい欲」なのだと思う。

 

公開する文章だから、ちゃんと一応、いろいろ考えて制作するわけで、

人に見られるということを意識して、その上での制限があるからこそ、自分の頭の中ががよりはっきりとした言葉として形に残るわけで、

それがなんらかの形で、セラピーのように働いているらしい。

ボトルに手紙を入れて、海まで流しに行かなくてもいいのだから、便利な世の中になったものである。

 

今日は仕事でくたくたになって帰ってきたら、夫が台所とトイレをピカピカに掃除していてくれて、さらに私がたたむ気を失って放置していた洗濯物までたたんでおいてくれて、本当にありがたかった。後光が見えた。

私の髪の毛で吸引力が落ちていたダイソンまで掃除しておいてくれていた。拝んだ。

シャワーから出たら、焼き立てのパン(なんと生地から手作り)が待っていた。入信したいと言ったが、無神論者だからと断られた。

 

数日前から何故かMP(メンタルポイント)がガクッと下がっていて、仕事以外のことはほぼポンコツになっていることは伝えており、サポートのお願いはしていたが、まさかここまでしてくれるとは。誰だ結婚が墓場とか言った奴は。ここで死んだ方がアンタいいんじゃないのと思うくらい幸せって意味なら、まあ正しい。

 

そういえば先日、結婚記念日だったのだが、まあ案の定ふたりしてすっっっかり忘れており、夫の叔母(親族全員の記念日をメモした手帳をいつも持ち歩いている)からのおめでとうの電話で気づいたのだった。さすがに他の人に祝われた以上、本人たちが何もしないというのも座り心地が悪いので、翌日に向けて私はケーキを焼き、ビーフシチューを作り(4時間も赤ワインで煮込んだ本格派)、次の日に夫は赤いバラを一輪買ってきて、とりあえず酒を飲まなきゃいけないだろうということでビーフシチューの残りの赤ワインで1日遅れで乾杯した。

 

参考にしたビーフシチューのレシピには、焦げた感じのコクを出すために醤油を隠し味で入れるように書いてあったのだが、

「日本人は何にでもしょうゆ入れるんだから〜」と言われるんじゃないかと疑心暗鬼になり、入れないでおいた。

夫はそんな苦心のシチューを食べて、すごく美味しい!と絶賛したあと、

「これ、しょうゆちょっとかけてご飯と一緒に食べたら絶対もっとおいしい」とのたまい、ご飯をレンジでチンして、お醤油をたらっとかけてモリモリ食べていた。

・・・日本人か。

 

そんなこんなで私は、MPがだだ下がりしながらも割とつつがなく暮らしている。もう少し天気が良くなれば、MPも復活するだろう。そう信じよう。今週のウィーンは、積雪もしたし本当に寒かった。