ウィーンは春から夏の移行時期。時には30℃近くなることも。
なので今からシーズン真っ盛りのアイスの話を。
ウィーンにはたくさんアイス屋さん(アイスサロン=Eissalon)があって、
誰しもお気に入りのアイスサロンがあるものです。
かくいう私も、夏場は1食抜いてでも連日アイスを食べるほどのアイス好き。
ウィーンに来て、ドイツ語もまだままならなかった頃、
お気に入りのアイス屋さんが英語を話さないので、
他の客を観察して、見よう見まねでドイツ語で注文したおかげで、
その後、スーパーやパン屋さんでもドイツ語で注文ができるようになったのでした。
ということで今日はアイスを注文する時のドイツ語を紹介。
ちなみに発音は無理やりカタカナにしているので正確ではありません。
1、注文をする前に!
ウィーンで人気のアイス店は夏場はよく行列ができます。
ただし、ウィーンの行列は日本の行列みたいにお行儀よく並んでいないことが多いので、(むしろ人だかりと言ってよい)
自分の注文が決まったら、店員さんに「決まったわ!注文いいかしら!」というアピールをしなければなりません。そうじゃないとどんどん他の人にとられます。
コツは「注文決まったぜ!」という顔で、店員さんとバッチリ目を合わせること。
2、コーンかカップか
さて、店員さんに無事認識され「Bitte!」=ビッテ!(この場合は「注文どうぞ!」の意味)と言われたら、まずどんなスタイル?で食すのかを伝えます。
コーン=Tüte(テューテ:このüはウの口でイーというと出る発音です)
カップ=Becher(ベッヒャー)
ワッフル=Waffel(ヴァッフェル)
ワッフルコーン=Waffeltüte(ヴァッフェルテューテ)
それぞれの単語の前に「Eine=アイネ」をつけると「ひとつ」という意味になります。
二つ以上頼みたい人はドイツ語の数の数え方を自分で調べて下さい・・・
ちなみにウィーンっ子はリットル単位で頼み、発泡スチロールの容器にたくさんのフレーバーをぎゅうぎゅうに詰めてもらって、お家に持って帰って食す猛者がたくさんいますが、私は味が混ざるのがキライなので、やりません。
3、フレーバーはいくつか
フレーバーのことは Kugel(クーゲル)とよび、これは「玉」という意味です。なので、正確にはフレーバーというか、何玉欲しいかを伝えます。
Kugel の前に 前置詞 mit=ミット(with)と数をくっつけます。
4、どのフレーバーが欲しいか
これはもう、名称を連呼するだけなので簡単です。
お店によって同じフレーバーでも全然味が違ったり、ユニークなフレーバーをおいていたりするので、ちがうアイスサロンをいろいろ訪ねて食べ比べするのも楽しいです。
以下にベーシックなフレーバーと、私の好きなフレーバー、日本だとあまりみかけないフレーバーをご紹介。
バニラ=Vanille(ヴァニレ)
いちご=Erdbeer(エアトベーア)
チョコ=Schokolade(ショコラーデ)
マラガ=Malaga(マラガ。ラムレーズンぽい。でもラムじゃなくて別のお酒らしい)
ピスタチオ=Pistazie(ピスタツィー)
かぼちゃの種オイル=Kürbiskernöl(キュルビスケルンウル。変り種だけど私は好き)
ケシの実=Mohn(モーン)
ヘーゼルナッツ=Haselnuss(ハーゼルヌス)
くるみ=Walnuss(ヴァールヌス)
マジパン=Marzipan(マージパン。アーモンドの風味がおいしい)
ブルーベリー=Heidelbeer(ハイデルベーア)
ラズベリー=Himbeer(ヒンベーア)
ココナッツ=Kokos(ココス)
ラファエロ=Raffaello(Ferrero社の同名のココナツ、アーモンド、ホワイトチョコからなるチョコレート菓子が入っている。)
ストラチアテッラ=Stracciatella(ミルクアイスに薄いチョコレートのかけらがいっぱい入っている)
というわけで、例文として「コーン、フレーバー三つ、チョコとバニラといちご」を注文すると
Eine Tüte mit drei Kugeln bitte, Schokolade, Vanille, und Erdbeer!
(アイネ テューテ ミット ドライ クーゲルン ビッテ、ショコラーデ、ヴァニレ、ウント エアトベーレ!)
という感じになります。
私は食べ歩きに便利なコーンが好きで、たくさん食べたいのでいつも3つフレーバーを頼むのですが、
小さいコーンに3つ以上フレーバーを頼むと、真夏は溶けてダラダラ落ちてくるので、
自信のない人はちょっと高いけどワッフルコーンを頼むのがオススメ。
もしくは大きいコーン=Große Tüte(グローセテューテ)といえば、だいたい理解してくれます。
もしウィーンに来てどうしてもアイスをドイツ語で注文したい人は試してみてください。