死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

ネットフリックスで見れるおすすめ映画「The Mitchells vs. the Machines」

お天気もやっと安定して初夏の陽気になったウィーン。

私はといえば毎日作成した時間割通りに規則正しく清く健やかに生活している。

こういうと真面目な人間に思われるが、

私は時間割に「9:00−9:20 洗濯物をたたむ」とか書かないと明日着るブラがなくなるまで平気で放置できる人間なので、

時間割システムは怠け者だからこそのライフハックなのだ。

 

たまに夜、寝る前の時間に眠くなるまで夫と映画やドラマを一緒に見るのだが、二人とも楽しく見られるものを探すのが結構大変である。

夫はマフィア抗争とか米国の特殊部隊とかバンバン銃を放ちバタバタ人が死んでいくものが好きなのだが、

私はこのくそったれな世の中でフィクションでまで人が理不尽に死ぬのを見たくない。

そして夫はいわゆる感動モノというか、バイオレンスでもコメディでもホラーでもない映画全般を「女が見る映画」などと言って私をイラッとさせるのでそういう方向のものも提案したくないし、

二人ともコメディは好きだが、夫が選ぶコメディは時に下世話すぎて私は全く笑えないので、

大体最終的にはネットフリックスの大自然を紹介するドキュメンタリーに落ち着く。

だが困ったことにもうたいていの自然系ドキュメンタリーは見尽くしてしまった。イエローストーン公園は四季折々もう3周くらいしてると思う。セレンゲティは2周目。

 

そんな我々が二人とも「おもしろかった!」と一緒に見れた貴重な「平和で」「面白くて」「かといって下世話でなく」「後味のいい」映画を先週見たのでちょっとご紹介。

 

・The Mitchells vs. the Machines(ミッチェル家とマシンの反乱)

www.youtube.com

AIが搭載されたロボットによる反乱に、いまいちさえないミッチェル家が立ち上がり世界を救おうとするストーリー。

ギャグのセンスが本当に良くて、ずっと笑ってられるし、その中でもちゃんと「いい話」的なメッセージが、しっかりと伝えられて、しかもそれが押し付けがましくなくて、「いい話」嫌いな夫も楽しめました。

個人的には英語が分かる人は英語で見るのがおすすめ。なぜなら蜂起の首謀者パルちゃんの声は、アカデミー主演女優賞のオリヴィア・コールマンだから。英国英語が素敵。

強いて欠点を挙げるとすれば、飼い犬モンチの扱いが酷過ぎて過激派動物愛護団体から抗議を受けるのではないかとちょっと心配。

 

おすすめです。