死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

クレイジー・リッチ・オーストリアン

さきごろ、知人の知人のつて・・・といった感じで求人の連絡が来ました。

絶賛失業中で休憩中の私、どうせ暇なのでその企業にどんな条件か問い合わてみたら、とんとん拍子に、ぜひ来て欲しい、できれば今週すぐに1週間ほど面接兼試用期間的に働いてもらいたいとのこと。

どうせ暇なので、お受けしました。合わなかったらやめればいい話だし。

 

結論から言うとですね、その企業、元貴族の家族が経営していまして、まあその貴族の皆さん、絵に描いたようなクレイジー・リッチ(・悪い意味でポッシュ)・オーストリアンでして、

私は初日でもう帰りたくなりましたw

 

オーストリアでは貴族制は第一次大戦後廃止、貴族を名乗ることは禁止されていますので、元貴族ということはなんの実益もないことに一応なっています)

 

見た感じ10人ほどの人間が出入りしていて(そのうち5人くらいはパートタイム)、聞いてみたら老舗企業なのに2年以上勤務しているのは1人だけ。

もうそれだけでどういう会社なのかわかるっていうもんですが、

2日目には同僚のうち2人からこっそり影に呼ばれ「悪いことは言わないからやめとけ」と言われる始末・・・

 

主に現場に出てきているお貴族様は若い女性だったのですが、従業員に挨拶はしないし、年上の従業員にもあろうことか人前で怒鳴りつけるし、怒り方も嫌味だし、たまに出てくるお母上も似たような感じ。

(お父上は婿の立場だからかやや物腰は柔らかでした)

 

 

まあそれで、1週間きっちり働いて、礼儀正しく

「私はこのオファーの要求に適合していないと思いますう〜」って言って帰ってきました。

 

いやあ、いい話のタネになった笑

さかのぼれば「ナントカ大公」とかいるような元貴族に出会ったのは、初めてだったのですが、「ノーブレスオブリージュはどこに行ったの!?」という感じの例でした。

ホントはもっと書きたいこといっぱいあるのだけど、ワールドワイドウェブで発表するわけにはいかないネタばかりです❤︎

 

まあ、こういう人たちなので、ちょっとなにがしかの機会に恵まれて改心していただきたいなあなどと貧乏人の私は思ってしまうのですが、

死ぬほど土地持ってるみたいだしちょっとやそっと事業に失敗したくらいではどうにもならんでしょうね。しかも事業もこんなでも一応ちゃんと成り立ってるみたいだし。

 

他の元貴族の方はどうなんでしょう。リッチでノーブルでも親切で心温かな元貴族もいると信じたい。

 

ちなみに貴族の末裔には他にも出会ったことはあるのですが、彼らはもうだいぶ前に本流と別れて何代も前からフツーの暮らしをしている人たちだったので、フツーに親切な人たちだったり、そうでもなかったりでした。

 

すごいお金持ち(ビリオネアにはいかないミリオネア)にも会ったことがあって、彼は私の夫の友人で、年に数回会う仲なのですが、そうとは思えないくらいものすごい気さくで超いい人です。

その話を夫にしたら「貴族のお金持ちと普通に自分や親の代で事業を起こして経営に携わってるお金持ちはメンタリティが全然違うから・・・」と言われました。

 

 

なんだか前職も含め、最近人の毒に当てられまくって相当精神が参ってます・・・