死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

【読書】オプティミストはなぜ成功するか

根暗なことばかり書いているので私の根暗はバレバレだと思うが、不幸なのかといえばそうではなく、むしろ毎日ほとんど幸せである。鬱状態になってなければ。そしてそのうつ状態オーストリアに来て就職してからは年に3回ほど、だいたい1回1週間で済んでいるので、まあ年に49週間かそこらは幸せなのだから、結構おめでたいやつだと思って欲しい。

 

ただ、私のこの感じている幸せは、日本で精神を病んだ挙句に金も若さも時間も健康もその後の選択しうる多々の可能性も失った十数年間と比べると格段に幸せというだけで、

それは近隣の比較的経済的に貧しい国からの労働者を雇うことで人件費を節約しようと企むオーストリア人に対して、絶対評価で適正な給料をあげなさいよ、と思うように、

絶対評価で適正に幸せを感じないとまたどっかでいいように利用されたり向上心が失せたりという弊害があらわれるんじゃないかという懸念があるだけである。

 

というわけで、Kindle unlimited に入っていた、こんな本を読んでいる。

 

 

楽観主義と幸せについて心理学的な研究をしている大御所、マーティンセリグマン氏の著書である。悲観主義だと人生がクソミソになります、という論を、ありとあらゆる角度から説明してくれるありがたい本である。一応救いとして、楽観主義に変換する技術みたいなものも載っている(うつ病に使われる認知行動療法のことなので、特に目新しいものではなかった)。

 

ナチュラルボーンペシミストの私としては、

「私の30数年はやはり時間のムダだったのか!」と号泣したくなる内容だったが、

とりあえず涙をこらえて少しでも楽観主義になれるように努力しようと思う今日この頃。