死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

ウィーンの格安美容院に行ってみた

先日、夫がロックダウン開始からほぼ3ヶ月ぶりに髪を切りに行くというので、興味本位でついて行って、自分も切ってもらうことにした。

 

夫がいつも行くのは、KLIPP という格安チェーン。予約なしで行けるし、安いので、愛用しているそうだ(夫は短髪なので1ヶ月に1回は散髪が必要)。

 

私はなるべく日本に行った時に髪を切るようにし、長期間日本帰国の予定がないときはアジア人の髪の毛をよく切っている美容師さんにお願いしている。

 

ウィーンの普通の美容院は、アジア人の硬くてまっすぐで量の多い髪に慣れていないので、だいたい切られると「麗子像」にされるという噂だったが、

私の場合、1月の日本帰国の際に綺麗に切ってもらった髪が、すでに肩甲骨に達するほどのロングになりつつあり、髪を洗って乾かすのが大変になっていたし、

最悪、後ろで一つにまとめればいいじゃんね、ということで、Spitzen Schneiden, ca. 10cm, möglich mit Stufen und dünner, bitte(10cmぐらいトリミング、できればレイヤー入れて、すいて)、とお願いした。

 

結果、かなーり麗子像よりのミディアムボブにされました。

(前髪はもともとないので完全に麗子像にはなりませんでしたが)

 

毛先まっすぐなので肩のところで外に跳ねまくり。

どこにレイヤーが入ってるんじゃい、と思ったら、後ろの方にうっすりと。

梳く量も少ないので、頭頂部がぺったりして毛先がもわっと広がる感じに。

 

でももう、直してくれというのもめんどいし、なんかもはや楽しくなってきたし、そのまま麗子像を楽しむことにしました。ちゃんと伸ばしたり巻いたりすれば、ほら、Perfume ののっちに見えなくなくなくもない。

(顔の大きさと構成が違うので髪型を再現しても見えるはずがない)

 

頭洗うのは格段に楽になったので全然OK。

(見た目は清潔感があればそれで良いと思っているタイプ)

 

ちなみに同じお姉さんに私より先に切ってもらった夫は、昭和の野球部みたいにバリカンで五分刈りにされていた。

夫は身長約2m、体重はひみつだけど多分◯◯◯kg近くあり(太ってはいない)、髪の色はすでにほぼ白(若くして白髪になる家系)で、

六本木とかで会ったら目を合わせたくない感じの見た目に。

 

お会計は二人合わせて55ユーロ。かかった時間は2人で45分ほど。

(カット前シャンプー含む。髪はセルフドライ)

ウィーンの美容院の平均からすれば相当安い方。

 

帰り道、夫が「(自分の)髪型どう?気に入った?」と聞いてきたので、

「どんな髪型でもあなたのこと愛してるわ」と答えたら、

「どーでもいいってことね・・・」と落ち込まれた。

よくわかってるじゃないか!私は君の髪型などどうでもいいのだよ(清潔感さえあれば)、自分の髪型ですらかなりどうでもいいのだから。

これこそ unconditional love じゃないの?と反論した。だって本当のことだし。

 

ウィーンの街中で、2m のホワイトブロンド坊主と、外ハネもいい加減にしろよみたいなおかっぱのアジア人の女が一緒に歩いていたら、それは私たち夫婦かもしれません。