死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在3年目に入りました

ヴァッハウ小旅行記②

 

yyyamori.hatenablog.com

 

レストランをでると、結構いい時間になっていたので、

道路沿いのあんずの直売所が閉まらないうちに、捜索開始。

 

ところが、ここで予想外の自体が。

 

実はあんずのシーズンはこの時(7月初旬)、おわりかけ。

ほとんどの直売所がしまっている。

「Keine Marille = あんずもうありません」の看板がそこかしこに。

奇跡的に開いている直売所を見つけ、今シーズンラスト3箱!と言いながらおじさんがたった今!もいできてくれたあんずの一箱を購入。

1箱(=1kg?チェックし忘れた) 19ユーロでした。

 

車の中であんずをつまみぐい。

果肉はジューシーだけどサクサクした感じもあって、とても食べやすい。

甘すぎず、すっぱすぎず、ほいほいお腹に入ってしまう。

でもジャムを作る分を残さないといけないので、ほどほどで控えました。

 

普通、ヴァッハウを観光する時は、もう少し上流にあるメルク修道院までいくものなんですが、

我々、寝坊して出発が遅かったし、目的のあんずも手に入ったことだし、

ここで踵を返してウィーンへ。ロマンもへったくれもない。

(でも本当はメルク修道院も行きたかった・・・!)

 

着いてすぐ、夫はジャムの仕込み。

果実をよく水洗いし、種をとって、皮ごとつぶしながら鍋で煮ます。

くたっとなったら、ジャム濾し器(正式名称不明)にかけて、

皮を取り除きます。

 

濾した果肉の重量を量り、その20%となるように砂糖を入れるのが夫流。

 

砂糖と果肉を再び鍋にかけ、仕上げにライムの皮とラム酒を少々入れる。

 

手作りだと甘さも粘度も自分好みにできるため、オーストリア人はけっこうジャムを手作りする人が多く、ジャム作り専用のペクチン入り・クエン酸入りの砂糖が普通にスーパーに売っています。

 

夫はさらさらのジャムが好きで、市販のジャム(糖度は50-70%が多い)は買わないので、毎年、少なくとも2種類のフルーツでジャムを作って1年それを楽しみ、余った分は知人友人親類に配ってます。

できあがったあんずジャムは鮮やかなオレンジ。美しい。煮沸したビンに密閉保存。

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(同時進行でツナスパゲッティを作っていたのでツナ缶がうつりこんでいる)

 

ジャムが用意できたので、いよいよパラチンケン作り。

(ジャムを作った日はそれで疲れたので翌日の朝食)

 

生地は卵と小麦粉と牛乳を適当に混ぜたもの。

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(待ちきれずに写真を撮る前にひとつ完食したので皿が汚い)

 

中にジャムが入ってます。

ジャムが甘すぎず、あんずの風味がそのまま楽しめるので、パクパク食べられる。

 

夫と出会うまでは、普通にスーパーでジャムを買って食べていました。

スーパーのジャムだってかなりおいしいのに、なんで手作りするのかしら・・・と思ってましたが、手作りジャムの美味しさを知ってからは、なぜたくさんの人がジャムを手作りするか、納得。

 

ちなみにジャム濾し器の正式名称は「ムーラン」というらしい。

 

遠藤商事 18-10シルバーシャイン ムーラン No42514

遠藤商事 18-10シルバーシャイン ムーラン No42514

 

次の機会には是非、メルク修道院に行きたいと思います。

 

 

ヴァッハウ小旅行記①

先日オーストリアはニーダーエスライヒ州にある世界遺産

ヴァッハウ渓谷までドライブに行ってきた。

 

我々の目的は観光ついでに、

ヴァッハウ名物の「あんず=Marille(マリレ)」を買って、ジャムを手作りし、

オーストリア名物スイーツ「パラチンケン=Palatschinken」を作って食そう!という、

色気より食い気な小旅行。

 

ちなみにパラチンケンは、クレープのようなお菓子。というかクレープ。違いは検索したけど不明。レシピ見ても、材料同じだしな・・・

 

ある晴れた日の午後、ヴァッハウ渓谷に向かって出発。

渋滞がなければ、ウィーンから車で1時間ほど。

まずは古城跡で有名なデュルンシュタインへ!

 

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(民家の奥に見える長方形のものが城)

 

1100年頃に建てられた城が、廃墟とはいえ(そして崩れ落ちないように割とざっくりコンクリで補強されているとはいえ)、残っているのには感動します。

 

てっぺんまでは15分くらい、キッツイ坂道と階段を登るとつきます。

城自体にも登れますが、太っ腹に無料なだけあって、

フェンスとか安全対策みたいなものはないので、

どうぞ足元にお気をつけて。

 

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(城のテラスのような場所。うっかり踏み外すと大怪我ではすまなそうな高さです)

 

このお城は、イギリスのリチャード1世が十字軍遠征の帰り道、つかまって幽閉されていたことで有名です。彼を探すために、お気に入りの吟遊詩人がそこいらじゅうのお城で歌を歌い、ある日その歌を聞いた王が歌い返し、ついにデュルンシュタイン城にいることを発見した!という伝説が残っています。ロマンを感じる・・・

 

古城の雰囲気を楽んだあとは、ドナウにそってさかのぼるようにSpitzへ。

遅めのランチなんだか早めのディナーなんだかわからん時間に川沿いのカフェに入る。

 

このカフェ、川の氾濫が起こって結構な頻度で浸水しているらしく、2階のテラス席に通じる階段のかなり上部 2m以上のところに「2002年、ここまで浸水しました」ってマークがあって、びっくり。

ホームページには「店と浸水の歴史」のページが・・・

www.strandcafe-spitz.at

それでもここに店を構え続ける老舗カフェ。根性というか気合いというか。

料理も美味しかったです。

カフェという名前ですが、食事がメインなので、日本で言うところのレストランです。

 

 

(長いので続きはまた明日・・・)

ある日の昼ごはん

お昼を久しぶりにレストランに食べに行った。

 

オーストリア料理のお店。

 

その日は「肉!」という気分だったので、

スペアリブのグリルを注文した。

何回かこのレストランは来たことがあって、

スペアリブが巨大なことは知っていたので、

1つだけ頼んで夫とシェアすることにした。

 

雨上がりで、太陽は出てるけどそんなに暑くなかったので、

中庭の席をとった。午前中の激しい雨のせいかお客さんはまばら。

この季節だと昼時はいつも満席らしいのだけど。

夫は大きなりんごジュースのサイダー割りを、

私は小さなエルダーフラワーシロップのサイダー割りを頼んで、

飲みながら料理を待った。

 

向かいのテーブルにスペイン語を喋るおばちゃんがひとりで席を取った。

観光客らしい。このレストランはあたりだよ!と心の中でつぶやく。

 

隣の席のご婦人は二人とも犬連れで、

肉料理の匂いに浮き足立ったポインターが "Platz!!"(=伏せ!)と叱られている。

 

運ばれてきたスペアリブは相変わらずの大きさで、

2つ頼まなくて良かったー、と胸をなでおろした。

 

甘辛いソースで照り照りかがやいていて、

上にフレッシュタイムが乗っかっている。

 

フレッシュタイムの葉を指でこそげ落として、

肉の上にパラパラとかける。

ソースがべっとりしているので、うまいことひっかかってくれる。

 

ナイフで肋骨と肋骨の間を切り離し、

1本手にとって肉にむしゃぶりつく。

 

おいしい!

 

甘辛いソースと、脂ののった肉、おいしさをタイムのさっぱりした風味が引き立てる。

 

ディップは、白とオレンジ色。

白はガーリックとサワークリーム、オレンジはフルーツっぽかった。

ガーリックは好きなんだけど、サワークリームの風味が苦手な私はもっぱらオレンジ色のをつけて食べた。ディップをつけるとさらにおいしい。

つけあわせのポテトフライも、ローズマリーとパプリカが効いていておいしかった。

 

あっという間に完食。

ごちそうさまでした。

 

普段はあまり肉を食べないので、たまにがっつり食べるとすごい満足感。

骨つきの肉をかじる、という行為がさらに、エネルギーを得た!という感覚を増す気がする。

 

最近ハマっている食べ物:アーモンド入りオリーブの塩漬け

オリーブって日本にいる時は好きではなかった。

 

スペインバルとかで飲み会する時に、酒飲みの人が頼むもの、って感じで。

塩っ辛いし、チーズとかついてくるし(私は乳糖不耐)。

 

オーストリアにきて、オリーブはかなり身近な存在になり、

どこにでも売ってるし、たまに夫が買ってくるんだけど、

種をとるのが面倒だし、

種なしかと思いきや種が入っていて歯が欠けるかと思ったこともあるし(それは自分の不注意)、

種なしかと思いきやそこにチーズが詰めてあったり、

プレーンで種なしだと、よく漬かりすぎるのか、私にはしょっぱすぎるのだった。

 

そんな時に出会ったのが、

種の部分に皮を剥いたアーモンドが入っているやつ!

 

アーモンドは硬いので、アーモンド自体しょっぱくはならないし、

さらに真ん中の穴をアーモンドがカバーすることによって、

オリーブの塩分もひかえめに・・・!

そしてオリーブのふにゃっとした食感と、

アーモンドのほどよいカリカリ感がよい。

 

最近は、小腹が空いた時や、

読書の友に、これをかじっている。

 

それにしても塩分がすごいので、食べ過ぎは良くないし、

水をガブガブのまなければならないが、

ポテチとかよりは健康な気がする。

 

Oliven mit Mandeln (Olive with almond)

の名前でスーパーとかで瓶詰めが売っているし、

市場のオリーブ屋さんでも売ってるので、

おすすめ。

ラジオから流れてきた日本語

料理をしながら、台所ではいつもラジオを聴いている。

全て聞き取れるわけではないが、何について話しているのかはなんとなくわかる。

 

昨日のヘッドラインニュースは、

ワールドカップ準決勝のイングランドクロアチアについて、と、

 

日本の大雨の被害についてだった。

 

しばらくニュースに聞き入っていると、

現地からのリポートとして、被災者のコメント(実際の音声、日本語)にかぶせて、ドイツ語の翻訳が流れてきて、

 

オーストリアのラジオから、日本語がほんの数秒でも流れてきて、

でも内容があまりにも辛すぎて、

悲しかった。

 

日本はなんて災害が多い国なんだろう。

 

言葉が見つからない。

料理ばかりしている

休みといえども、旅行の予定以外は特にやることもなく、料理ばかりしている。

 

いや、正確には、やるべきこと、やったほうがいいことは、たくさんある。

 

本当は夏休みを利用してドイツ語学校に行きたかったが、諸事情あって、やめた。

自習しようと思ったが、三日坊主どころか15分坊主くらいだった。

 

運動もしようと思ったが、以下略。

せっかく痩せたのに、夏休みの終わりにはまん丸になっている気がする。

 

仕事が1年、忙しすぎたので、まあ、体と精神がリセットを求めてるんだわとかなんだとか自分に都合のいい、いいわけをしてやり過ごす。

 

最近作ったものは、

 

作り置き用のカレー(チキンと玉ねぎ)

作り置き用の餃子(冷凍しておくと便利)

かぼちゃのムース(焼きプリンにせずにゼラチンを使うと冷凍できるのだ!)

ミルクティのプリン

がんもどき(これも冷凍可)

お豆腐ハンバーグ

 

などなど。

 

夫も私も、決まった時間に食事をするという習慣がなく

(お腹が空いたら食べる。空いてなかったら食べない)、

 

そして毎度の食事を一緒にするという習慣はないため

(食べたい人が食べたいものを食べる。いちおう声はかける。休日一緒に料理して食べるときは事前に相談して買い物から一緒に行く)、

 

必然的に冷凍保存可能なものを作り置きするようになった。

 

先日、乾燥麹を手に入れたので、

水に戻して塩麹を作っている途中。

 

できあがったら、鶏肉でも焼いてみようと、今から楽しみにしている。

 

ここ1週間、ゴロゴロして、料理して食べて、ゴロゴロしてばかりいる。

 

夫には

「なにか趣味を作ったほうがいい!」

と心配されているが、

趣味をつくろうという試みは腐る程試し、

紆余曲折を経て「仕事が趣味」という結論に至ったため、

旅行は楽しみだが、正直言うと、

「早く仕事はじまんないかなー」と思っていることは、内緒。

 

 

怒涛の一週間

長い夏休みをもらった。

残業や有給の調整も兼ねてるので、1ヶ月以上。

日本人の感覚からするとびっくりな長さである。

 

そして、夏休みに入る直前に、同じ会社の違う部門から仕事のオファーをもらった。

それがなんと、私の憧れの仕事、というか夢そのものだったのだ。

 

その場合、今の部門から離れなければいけない。

給料は大幅に下がる。

ウィーンから引っ越さなければならないので単身赴任。

夫とはなかなか会えなくなる。

さらにもらった夏休みは帳消しになり(お金はもらえるけど)、

すぐに仕事をしなければならない。

さらにさらに、噂によると、そこの部門、あまり人間関係が良くないらしい。

 

なんていうか、

「夢の仕事を今から始められる!」

というメリットを除けば、デメリットというか、リスクだらけのオファーだった。

なんだろう、よく言えばチャレンジしがいがあるし、悪く言うとやりがい搾取的な側面があるオファーというか・・・

 

で、結局のところ、断った。

 

オファーをもらった時は、

「いやいや、お金とかなにより、このチャンスをとらないでどうする!?」

という感じで、もうこれは、よっぽど条件悪くなければ決定だな!!と思っていた。

 

数日そのポジションでお試し感覚で働いて(無給)くれということで

うろうろ周りを手伝いつつ働いてみたところ、 

 「すごい!夢の舞台!」という気持ちになり、

先方も気に入ってくれたらしく「やったー!足りない人材が即補給できるー!もう来週からスタートして!」

という感じで、双方ハッピー!という感じだった。

 

 

そして、契約書のコピー(さすがにその場でサインはしなかった。しろと迫られたけど笑)をもらって、ウィーンに帰った。

 

で、夫に契約書を見せて、メリット・デメリットを表にしてみたところ、

上記のように、この仕事、

「夢が叶う!」以外にめぼしいメリットがなかった。

 

で、いろいろ、本当にたくさん、考える要素はあったのだけど、

私の中で一番大きかったのが、

「早く夢の仕事について経験を積みたい」

という気持ちと、

「ウィーンの家で夫とゆっくりしたい」

という気持ち。

 

私は昔、やりがい搾取みたいな環境で働いてたことがあるので、

それはもうこりごり。

それでも目の前に憧れの仕事がある状況で、

本当に、頭痛どころか吐き気がするほど悩み、

信頼できる友人たちに散々、要領を得ない相談の電話をかけまくった結果、

 

家族(夫)との時間を、大事にすることにしました。

 

一応礼儀と思って、自腹で交通費出して先方にお断りに行ったところ、

てっきり私がその日から働くもんだと思っていた事務の人に、

わりと無礼な態度をとられ、さくっと傷つく。

 

いや、契約書にサインしてないんだから、なにも悪いことはしてないんだけど。

こっちだって、かなり前向きな姿勢を見せといて断るんだから、

かなりの罪悪感はあり、そこにつけこむような言動でしたね。

 

それを見て、

「あー、お断りしてよかったのかも」

と思えたのが収穫というか・・・

 

そんなこんなで、夏休み1週間使って、

自腹で移動しまくり、大したことじゃないとはいえ数日無給で働いた上に、

先方の期待をひっくり返してがっかりさせ、

それに対する罪悪感に苛まれつつ、

プチ暴言(サインしないなら家に帰れ!)吐かれて帰ってきました。散々だな!

 

 

どっと疲れました。

 

結婚したり、家族ができて、幸せの形が変わる人が多いことを、

「家族ができると、”守り”に入るやつが多い」

っていうのかもしれない、と、ふと思った。