死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

イスキア旅行記①

今年の夏のバカンスについて書こうと思う。

言った場所はイタリア、ナポリ湾に浮かぶ火山島、イスキア。

南イタリアらしい温暖な気候と、温泉、美しいビーチとおいしい魚介類、ヨーロッパの人間がバカンスに求めるものの全てにプラスαぐらいの魅力が揃っている。

ここには私の友人が2人住んでいて、ご招待を受けて夫と1週間ほど滞在した。

個人的なイスキアおすすめポイント、スポットを紹介する。

 

1. 交通事情

離島あるある「運転がワイルド」。

どの車も必ずどこかが壊れている。最低でも凹みや擦れた傷がある。ミラーの取れちゃった車はざら。とりあえずガムテープで補強してある。一方通行みたいな幅の道路でびゅんびゅん対向車が来る。スクーターだらけ。スクーターの追い越しがワイルド(カーブで対向車線に飛び出してくる)。アンティークレベルのFIATが現役で走っている。控えめに言ってカオス。

 

2. 魚介類

とにかく美味しい。毎日のようにエビのパスタと貝のパスタと魚介のリゾットをローテーションしてたらまた蕁麻疹が出ました。

(スペインでも出た)

内陸国オーストリアでの魚なし生活にすっかり体が慣れてしまって、まさかの魚介アレルギー疑いが・・・お魚だいすき日本人なのに。

 

3. ピザ

友人オススメのピザ屋さんに行ったら、マルゲリータが4-5ユーロ(5-600円くらい)。安いのに味は抜群。水牛のモッツァレラの美味しいこと!ナポリのピザは耳のところがモッチモチで大きい。2人でシェアすると店の利益が少なすぎて失礼なので、一人で一枚食べるのがきついときは、耳を残して食べます(イタリア人談)。

 

4. Limoncello と Rucolino 

両方ともお酒。リモンチェッロはイスキア含むナポリの名産。ルッコリーノはイスキア独自のものらしい。作り方はだいたい一緒で、リモンチェッログラッパ(またはウォッカ)にレモンの皮を漬け、砂糖のシロップを足したもの。

ルッコリーノはレモンの部分がルッコラに、砂糖のシロップが黒砂糖のシロップになったものと思ってもらえれば。

両方とも食後酒で、消化を助ける(と少なくとも信じられている)。

両方ともとても飲みやすい。

 

5. そんなに観光地すぎない

しっかり整備はされているが、物の値段はそんなに高くない。港の脇の堤防沿いに、観光客狙いっぽいレストランがずらーっと並んでいて、そこは結構な値段で、味も「・・・うん」って感じのところは確かにあった。しかし、同じ通りの中のレストランでも、割とリーズナブルでちゃんとしたものを食べさせてくれるレストランも混在していた。

 

4. ビーチ

水がとにかく美しく澄んでいる。

 

5. 温泉

友人オススメのNegombo と ポセイドンという2大屋外温泉パークに行ってきた。

個人的にはNegombo の方が好き。こじんまりしているのと、園内に植えてある植物があまり人為的に見えないところが良かった。

ポセイドンの方がテーマパークとしてしっかりしている。こちらの方が派手だし大きかったが、ロッカーが1回開けるたび1ユーロを要求してくるがめつい設定だったのと、スイムキャップ着用必須だったので減点。

どちらのパークにも38-40℃の浴槽と15℃の冷水の浴槽が隣り合っていて交互に入るタイプの温泉があり、私はほぼずーっとそれに入っていた。

どちらも専用のビーチがあり、海も楽しめるのが最高!

 

https://negombo.it/

https://www.giardiniposeidonterme.com/en/homepage 

 

6. アラゴン

多分イスキアで一番の目玉的観光地(?)。途中までエレベーターがあるとはいえ、登るのは大変ですが、上からの景色は格別。日本語のパンフレットももらえます。

 

私はここに、あまり歴史に興味ない夫と入り、教会ぽい区画を下っていくと、イスと穴を組み合わせたものがいくつもある小さな部屋についた。

 

https://www.ancient-origins.net/artifacts-other-artifacts/prayers-decomposing-corpses-death-aragonese-castle-0010124

 

夫が自信満々に「これはトイレです」というので(パンフレットは夫が持っていてドイツ語、看板の案内もイタリア語とドイツ語)、

「へー・・・」と思いかけたが、何かがおかしい。

こんな狭い部屋にトイレだらけで、トイレ会議でもしてたの?

そう思って、案内の看板のドイツ語を読んだら、

 「ここに死んだ修道女の死体を座らせ、腐るのを待った」

「(生きている)修道女は毎日死体が腐るまでお祈りに来た」

みたいなことが書いてありました・・・

座面に空いている穴は腐敗で生ずる液体を捨てるためらしい・・・

 

トイレじゃないじゃん!

 

夫に「なんか物騒なことが書いてあるんだけど!」っと言うと、先を行っていた夫は戻ってきて看板を読み、

「あー・・・、でも、臭いところと穴の使い方は一緒だね!」と。

 

とにかく、調子乗ってイスの一つに座って写真撮ろうとかしなくてよかったです。

 

ていうかあんなにいっぱいイスがあるって、修道女の皆さんはそんなに連続してお亡くなりになったの・・・?

 

次回は旅行の全体的感想です。