死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

だって唯一のストレス発散法がKindleでマンガ衝動買いなんだもん…       今週のお題「読書の夏」

今週のお題「読書の夏」

オーストリアに来てから、日本語の本は5冊しか読んでない。
夏に入ってからは皆無!

そのかわりといっちゃあなんだけど、留学してからKindleストアでのマンガの衝動買いがすごいです・・・

つらいとき、どうしようもないとき、マンガしか読みたくなくなるんだよね。
それは日本にいたときからそうなんだけど、
留学してからはマンガも電子書籍でしか購入できない。
(日本にいた時はマンガは紙の本で買っていた)

あと、日本語の活字を追う暇があったら英語とドイツ語のreadingやれよ!っていう心の声もあって、本はなかなか読まない。

ので、

マンガを紹介しちゃえ(笑)

蜃気楼家族〈1〉

蜃気楼家族〈1〉

作者の沖田×華の自叙伝のようなマンガ。

実家の中華料理屋のお父さんは家庭内暴力を振るった挙げ句、お母さんのストーカーになり、
母は積み立ての詐欺にあって200万だまし取られ、
弟はブラック企業のホモ社長に軟禁され、
作者はお金を稼ぐために看護師をやめて風俗で働く、という、
そして多分ほとんどノンフィクションという、
ちょっとすごいマンガ。

うまい言葉が見つからないんだけど、ちょっと家庭も荒れてて、ヤンキーがうじゃうじゃいる田舎で、
犯罪まがいのことはしょっちゅう起きるし、でもそれが当たり前で、
アンダーグラウンドな世界への入り口がぽこぽこその辺に空いているような、
でもいたって普通に人々が生活しているという、
そういう話に、すごく魅力を感じてしまう。


同じ系統だと、西原理恵子の「ぼくんち」はフィクションだけど、もっとハード。

なんでこんなにこういう系統の話に惹かれてしまうのか。
自分と比べて安心したい、というのもあるんだけど、それだけじゃない。
でも考えてもよくわからない。ただの恐いもの見たさか?

ちなみに作者の沖田さんは発達障害があり、いじめも経験したとの事で、
そういう方面に特化した作品もある。

毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で

毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で

私も本気でAD/HDじゃないか?と疑った時期がある程度には、
Aをしている最中にBを思い出し、Bに取りかかった次の瞬間Cが目に入り、Cに夢中になっているとDを忘れている事に気付き、
最終的に何一つ終わらない、ということがしょっちゅうある人間なので、
わかるわかる、ということがあっておもしろい。

沖田さんの作品ははっきりいってお下品なネタが多いのだが、
(だからおいそれと知り合い程度の女の子にはすすめられない)

発達障害にしても他のテーマにしても、
変なバイアスがかかってないというか、
透明感のあるまなざしで描かれているような気がして、好きだ。