レストランをでると、結構いい時間になっていたので、
道路沿いのあんずの直売所が閉まらないうちに、捜索開始。
ところが、ここで予想外の自体が。
実はあんずのシーズンはこの時(7月初旬)、おわりかけ。
ほとんどの直売所がしまっている。
「Keine Marille = あんずもうありません」の看板がそこかしこに。
奇跡的に開いている直売所を見つけ、今シーズンラスト3箱!と言いながらおじさんがたった今!もいできてくれたあんずの一箱を購入。
1箱(=1kg?チェックし忘れた) 19ユーロでした。
車の中であんずをつまみぐい。
果肉はジューシーだけどサクサクした感じもあって、とても食べやすい。
甘すぎず、すっぱすぎず、ほいほいお腹に入ってしまう。
でもジャムを作る分を残さないといけないので、ほどほどで控えました。
普通、ヴァッハウを観光する時は、もう少し上流にあるメルク修道院までいくものなんですが、
我々、寝坊して出発が遅かったし、目的のあんずも手に入ったことだし、
ここで踵を返してウィーンへ。ロマンもへったくれもない。
(でも本当はメルク修道院も行きたかった・・・!)
着いてすぐ、夫はジャムの仕込み。
果実をよく水洗いし、種をとって、皮ごとつぶしながら鍋で煮ます。
くたっとなったら、ジャム濾し器(正式名称不明)にかけて、
皮を取り除きます。
濾した果肉の重量を量り、その20%となるように砂糖を入れるのが夫流。
砂糖と果肉を再び鍋にかけ、仕上げにライムの皮とラム酒を少々入れる。
手作りだと甘さも粘度も自分好みにできるため、オーストリア人はけっこうジャムを手作りする人が多く、ジャム作り専用のペクチン入り・クエン酸入りの砂糖が普通にスーパーに売っています。
夫はさらさらのジャムが好きで、市販のジャム(糖度は50-70%が多い)は買わないので、毎年、少なくとも2種類のフルーツでジャムを作って1年それを楽しみ、余った分は知人友人親類に配ってます。
できあがったあんずジャムは鮮やかなオレンジ。美しい。煮沸したビンに密閉保存。
(同時進行でツナスパゲッティを作っていたのでツナ缶がうつりこんでいる)
ジャムが用意できたので、いよいよパラチンケン作り。
(ジャムを作った日はそれで疲れたので翌日の朝食)
生地は卵と小麦粉と牛乳を適当に混ぜたもの。
(待ちきれずに写真を撮る前にひとつ完食したので皿が汚い)
中にジャムが入ってます。
ジャムが甘すぎず、あんずの風味がそのまま楽しめるので、パクパク食べられる。
夫と出会うまでは、普通にスーパーでジャムを買って食べていました。
スーパーのジャムだってかなりおいしいのに、なんで手作りするのかしら・・・と思ってましたが、手作りジャムの美味しさを知ってからは、なぜたくさんの人がジャムを手作りするか、納得。
ちなみにジャム濾し器の正式名称は「ムーラン」というらしい。
次の機会には是非、メルク修道院に行きたいと思います。