先週、週末を利用しておとなりチェコ共和国はプラハまで行って参りました。
研究室の同僚(ドイツ人)が、ドレスデンで友人の結婚式があるから、
車で途中で落っことしてってくれるとのこと。
そもそも、そのドイツ人は、とても親切な青年で、
いつも「〇〇(私の名前)、どこか遊びに行かなきゃだめだよ。どこか行った?」
と心配してくれていた。
しかし私があまりにも出不精なのについに業を煮やし、
「どこなら興味あるんだ!?」と聞かれ、
「チェコ!」
と答えたら、
「君はラッキーだね!来週の金曜日、大学おわったら直接出発ね!」
ということになったわけだ。
結論から言うと、プラハ、超よかったです。
なんでチェコって答えたかと言うと、私は画家のミュシャ(チェコ語でムハ)が大好きで、ムハの作品だけは留学中に見に行かなきゃと思ってたのです。
金曜の夜にプラハに到着。夜も遅かったのでその日は繁華街をフラフラして、
ホステルに直行。
やっすいホステルは夏休みのヨーロッパの大学生でいっぱいで、
うるさいわ汚いわ・・・。
土曜は1日中観光。
日本人はがっかりするというムハ美術館に行き、
カレル橋を渡ってプラハ城に行って教会のムハデザインのステンドグラスを見て、
同じくムハがデザインした市民会館の「市長の間」を見て、
ムハの大作「スラヴ叙事詩」を眺めてきました。
ムハ美術館はムハが大好きって言う人じゃないとつまんないかもね。
小さいし。私は好きでした。人が少ないしゆっくり見られて。
部屋の奥でやってたムハのドキュメンタリー(英語)も面白かったし。
ステンドグラスもよかった・・・左側3番目のステンドグラスがムハの作品なんだけど、
そればかり眺めてました。ここは1回外に出ちゃうと二度と入れないので注意。
しかもどこが境界線かがすごくわかりづらい。
私は全部見た後、逆走してムハのとこまで行こうとしたら、
おにーさんに止められました(笑)
聞こえない振りをして戻りました、ごめんね!
市長の間の絵も全部素晴らしくて、そしてここはガイドツアーじゃなきゃ入れないんだけど、解説のおねえさんの話も良かった。ガイドは英語かチェコ語しか選べませんが、パンフは日本語もあって貸してくれます。
(私は読んでる暇がなかったけど・・・)
スラヴ叙事詩はとても私の貧弱なボキャブラリーでは表現できないほど、
よかったです。
ムハすごい!あんな大きい絵のあんな細かいとこまで描いて!しかも20枚!
これを同じ場所においてあるというのもすごい。
スラヴ叙事詩がおいてある美術館は中心街からちょっと離れてますが、
なぜこの場所にスラヴ叙事詩20枚をまとめたのか、
という美術館の構想ドキュメンタリーも
モニターで放映されていて、おもしろかったです(英語)
どれもよかった・・・やっぱり本物は違います。ぜんぜんちがう。
私は芸術は全くわからないのに、昔からなぜかMuchaは好きでした。
そう言う人も珍しくない画家だけどね、日本人好みの絵柄だしね。
でも今回、間近で作品を見て、予想以上に感動しました。
心が震えるような。
きっと私は前世、Muchaんちの金魚かなんかだったんだと思う。
Mucha 関連以外は有名なカフェにいくつか行って、
おいしいもの食べました。
ウィーンと比べると(私感)、
・町並みがきれい(より印象的なのはプラハ)
・石畳が本気(足が痛くなる)
・物価が安め(美術館の入場料とかはがっつり取られたけど・・・)
・雰囲気が真面目(社会主義の影響??)
私みたいな歴史・芸術オンチの方は、
プラハの方が単純に見た目が「中世ヨーロッパ!」って感じだから、
短い観光で行くのはいいんじゃないかな。
帰りはウィーン行きの高速列車に乗ったんだけど、
満席でした。予約しててよかった。
16時半にプラハを出て、21:00にウィーンに着いた。
月曜日に、車で送ってくれたドイツ人にお礼を言いに行ったら、
(It was really awesome!!)
「だから言ったでしょ!もっとヨーロッパのいろんなとこに行くべきだよ!」
とまたまたプチ説教。ほんとにいいひと・・・
日本に帰国する前に、またMuchaに会いに行く気がします。
【近隣の国に観光に行く】
【MuchaのSlav Epicを見に行く】
(早朝のプラハ旧市街)
市民会館にあるカフェのメニュー。ここにもムハ。
ケーキもコーヒーも美味しかったし、
ボーイさんも親切でした。