死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

結婚してもうすぐで一年

らしい。らしいというか、実際そうなのだけど。

 

というのは、夫に先日言われて、気がついたから。

 

その日、休みの予定の話をしていた。1月に二人とも少し休みが取れそうなので、週末もくっつけて小旅行をしようということになった。

そしたら夫が「じゃあ結婚1周年記念は旅行先でむかえることになりそうだね」と。

それで気づいた。

 

それで、そこからこの1年どうだったか?というプチ反省会?のような感じになり、

ふたりとも結論は

"so weit, so gut"

(=とりあえず、今のところ、いいかんじ)

だった。

 

私の今までの結婚生活の総合的な感想は、

 

だんだん相手の「間合い」がわかってきて、

深入りできるところは思い切ってできるし、

深入りしても意味ないな、というところはほっとける余裕ができた。

 

夫といるのはとても楽しいし、安心できる。

 

夫も、一応、同じ感想らしく

(本心は知らないけど)

(知る方法もないけど)

 

「できるだけ長く、こうやって楽しくすごしていけるといいね」

と言った。

 

正確には、

 

hopefully, many many years

 

と言った。

 

それが日本語の「ずっと」よりもっともっと具体的で、

一緒にいられる時間に限りがあることを思い知らされて、

"many years" があと何年なのかわからないけど、

でも可能な限り長い間、健康で、なるべく楽しく、平和に、一緒に、暮らしていけるといいな、と思ったら、

どうにも切なくなってしまった。

 

時々、違う言語で語られることによってハッとする経験があるけど、

(私の場合は英語とドイツ語)

今回はかなり印象に残った。

 

 

生きるのだけで一大事

大したタイトルをつけてしまったけど、要するにめんどくさがりやということ。

 

仕事から帰ってくると、もう、靴を脱いで一番外側のでっかいジャケットを脱ぐのがやっとで、

カウチかベッドに横になると、もはや何もしたくない・・・

 

部屋着に着替えるのもめんどくさく、

喉が渇いているのに水を取りに行くのもめんどくさく、

お腹が空いているけど冷蔵庫に入っているスープをチンするのもめんどくさい。

 

もちろんシャワーを浴びるなんて大仕事で、

もうこのまま寝落ちしちゃおうかとも思うけど、

化粧もしたままだしコンタクトレンズ(使い捨て)もしたままだし、

 

全ての理性をふりしぼって歯を磨きに行き、

洗面所に寄ったついでだから・・・と自分を説得してなんとかシャワーを浴び、

着替えて、少し人心地がついたところで、洗濯機をまわす。

 

そしていちいち自分をほめる。

 

歯を磨いた!えらい!

シャワーまで浴びちゃった!その調子!

髪の毛をドライヤーで乾かした!さすが!

さらに洗濯物まで片付けるなんて!涙が出るわ!

 

・・・くらい鼓舞してる。頭の中でですけど・・・

 

仕事はハードなぶん、休日も人より多めなので、文句はないのだけど、

休日前の疲れがたまりきった時の帰宅時は、いつもこんなかんじ。

 

もう少し、さらっと、何気なく生活できないものかしら・・・

ウィーンの温泉に行ってきた

 

先日、友人と一緒にウィーンの温泉施設に行ってきました。

 

場所は、最近延長工事がおわった地下鉄U1線の終点駅Oberlaaにある、

Therme Wien

www.thermewien.at

 

温泉といっても、日本とは違い、水着でつかる温泉プールがいっぱいあるような施設。

屋外と、屋内にプールがあり、さらにサウナがたくさん(女性専用、男性専用、共用)。

 

1日、ゆっくりリラックスできるちょっとお高めのチケットを購入。

10時から21時だか22時の閉館まで、リクライニングシートがあってカーテンで仕切ってあるブースが借りられて、一部有料の特別プールを除いて施設に入り放題。

着替え用の個室と、タオル3枚、ミネラルウォーターのボトル2本、シャンプーとボディクリームとビーチサンダルが付いてくるので、手ぶらで行っても大丈夫。

さらに軽めのお昼とおやつ、ドリンク付き。さらに12ユーロまでならロッカーの鍵にチャージされたお金で館内のレストランで食事でき、しなかった分は帰りに返却されます。

 

泳いで、サウナ入って、ゴロゴロして、おやつ食べて、またサウナ入って・・・の延々ループしました。

いやー・・・・よかった・・・。

 

ちょうどすこし肌寒いけど空が真っ青に晴れていた日で、

屋外のジェットバスにつかってるとものすごい開放感でした。

38度くらいでお湯が日本人にとってはちょっとぬるいけど、外気とのコントラストがいい!

 

それで、ここのサウナには、1日に1回か2回、決まった時間にイベントのようなものがあります。この日、女性用サウナでは、屋外に入り口がある高温サウナで、アーモンド入りのボディクリームが配られました。それを塗ってサウナに20分入るとお肌にいいと係りの女性から説明が。

 

青空の下、すっぱだかの老若いろいろな女性が20人ほど、クリームを全身に塗りたくっている光景は圧巻でした、まじで。

(サウナゾーンは他の人たちから見えないようになっています。が、もうそういうこと誰も気にしていないんじゃないか、オーストリア。)

 

ちなみにサウナゾーンは水着禁止です。男女共用でも、です。

だから私は、女性用しか入らなかったのだけど、17時以降は共用ゾーンしか開いてないんです。仕事帰りとかに行きたかったけど、残念。

 

ドイツやオーストリアでは割と普通な、みんな裸で男女共用のサウナ、

慣れれば結構平気だよ、なんて言う人もいますけど、私は以前一度試した上で、

全くリラックスできないので、女性専用か水着OKのところにしか行きません。

 

ただ、あの開放感が好き!という人もいるらしいので、興味のある人は試してみてはいかがでしょうか・・・

 

あと、たくさんある室内プールの中に、子供入場禁止!と書いてあって、薄暗く、ムーディーなライトが照らしてあり、カップルが仲良く過ごせる(イチャイチャとかではない)プールがありましたが、日本ではあまりない発想だな・・・と感心いたしました。

 

帰りにはプレゼントでプロセッコのちいさいボトルをもらいました。

プールやサウナ、それぞれのチケットを買うと結構するし、タオルを持ってくるのも面倒なので、

たまーに、気分転換に来る分には、1日リラックスチケットが一番お得な気がしました。

 

 

久々に読書

今日は最近毎日続けている語学アプリでの勉強はそこそこにとどめておいて、

ペパーミントティーを飲みながら読書している。

 

 

彼女は頭が悪いから

彼女は頭が悪いから

 

 感想を近々書きたい。

 

仕事が忙しい。

それはいいことなのだけど、何か、考えなければいけないことをおきざりにしたままな気がする。

 

幸せな時に、いつもいましめのようにこんな気持ちになるのだけど、

悪い癖なのか、本当になにか考えなきゃいけないことがあるのか。

 

オーストリアは10月としては史上稀に見る暖かさ、らしい。

夜、ぼーっとしていい時間になっても、昼間の太陽の熱が壁にこもっているのか、

それとも仕事の疲れが体と頭に残っているのか、

暑くて熱くてなかなか落ち着かない。

自分の機嫌をとれるのは、自分だけ

こちらで就職してからは、日本であんなに悩まされていた肩こりや、

それを放置しすぎてしょっちゅうなる頭痛から、

すっかり解放された。

 

しかし、最近、妙に肩や頭のあたりが重く、疲労感があった。

 

それでも、日本にいた時に比べれば、非常に軽く、我慢して無視できる範囲ではあった。

 

熱いお風呂に入ったら、よくなる気がしたが、

朝シャワーを浴びたし、日に何度も水をたくさん使うのは、なんとなく気が引けた。

日本みたいにお風呂文化じゃないし、湯船を一人のために溜めるハードルは日本より高い。

 

でも、甘やかしてほしい!と思っている自分を、すぐ甘やかしてあげられるのは自分だけ。

 

これも健康管理の一部と思って、久しぶりに熱いお風呂に入ったら、

 

よみがえった。

お風呂、最高!

 

湯船でしっかりマッサージしたら、頭〜肩のあたりは完全にすっきりした。

ヘアパックもしてマスクもして、髪も顔もつるつる。

 

ベッドに入って、本を読んだり、ネットサーフィンをして、

ホットチョコレートを作って飲んだ。

 

甘い。しあわせ。

 

夜も遅いし、ハーブティにしとこうかとも思ったけど、

ホットチョコレートにして、よかった。

今シーズン初のホットチョコレートだった。

 

自分で自分の機嫌をとろうとして、成功した時の、してやったり感を、人は幸せというのかもしれない。

Zentralfriedhof (=中央霊園)にお散歩に行ってきた時のこと。

実は昨年書いて下書きになっていたのですが、今週またお散歩に行くのです。それで記事のことを思い出して、アップロードしました。

 

 

「墓場で散歩」というとゲゲゲの鬼太郎てきな、

若干不謹慎な響きもありますが、

公園も併設されている巨大な霊園で、

有名人のお墓もたくさんあるので、

お散歩コースとしても有名。

 

 

きっかけは、オーストリア人の友人が、おばあさまのお墓参りに行くついでに、

霊園の東側一帯にある、

Alter jüdischer Friedhof (旧ユダヤ霊園)を見たいというので、

便乗させてもらったのである。

 

霊園はウィーンの中心街からトラムで30分くらい。

入り口でキャンドル(火が消えたり燃え移らないように蓋つき)を買い、

まず歩いて友人のお祖母様のお墓へ。

 

広大な霊園をひたすら歩く。まずは中央のキリスト教の霊園。

私はてっきり、十字架みたいなオブジェが並んでいるのかと思ったが、

そうではなくて、日本の墓石と同じような素材の石で、

シンプルな長方形が多かった。

ただ、昔は土葬で棺をそのまま埋葬していたからだと思うんだけど、

日本のお寺のお墓よりスペースはたくさん必要みたい。

 

少し肌寒い秋の日で雨が降りそうだったせいもあるだろうけど、

ほとんど人がいない。

静まり返っている。ときどきカラスやリスが鳴いたり、横切ったりする。

 

簡単にお墓とお墓の周りを掃除して、キャンドルをそなえて黙祷をささげる。

 

そのあとは友人の案内で中央にある霊園教会に行き、

ユダヤ霊園へ。

 

ここは霊園が完成した1874年から、1930年代ごろまでのユダヤ教信者のためのスペースで、第二次世界大戦中のナチによる破壊を免れたお墓がひっそりと佇んでいる。

(それ以降、現在までのユダヤ教徒のお墓は西側にある)

 

もう参る人もほとんどいないので、

共用スペース(通路のような場所)の管理もほとんどされておらず、

70年をこえる時間に任せて、植物が生い茂り、

なんといっていいかわからないけど、ただただ静かで、美しい。

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 墓石には、日本で言うところの「◯◯家の墓」のあとに、

個人の名前があり、誕生日と亡くなった日付が書いてある。

中には、生まれた場所と亡くなった場所や、生前どんな人だったか、が簡単に説明されていたりする。

ヘブライ語も多いのでわからなかったりもする)

 

ナチによる支配が続いていた時代に、強制収容所がある地名で亡くなっている人も、いた。 

お菓子で楽しむラム酒

最近「ラム酒」を使ったお菓子作りにはまっている。

 

ラム酒につけたドライフルーツを混ぜ込んだパウンドケーキや、

あとはカボチャプリンに少し混ぜると風味が格段に良くなる。

あとはジャムに混ぜてもおいしい。

 

日本でお菓子作りしていた時は、私はお酒を飲まないのでラム酒なんて家にないし、わざわざ買うものでもないと思って、なしで作っていた。

 

オーストリア人の夫は、店を開けるんじゃないかというくらい、種類・量ともに豊富にアルコールを常備している。

ラム酒はホワイト・ゴールド・ダーク・spiced と、各種そろえており、

ラム酒なんて映画でカリブの海賊が飲むもんだと思っていた私はびっくりした。

 

しかし今や夫のラムコレクションには大変感謝している。ラムの種類でお菓子の味がだいぶ変わるので、いろいろ試すのが面白いのだ!

 

ホワイトラムでドライフルーツを漬けると、フルーツの味が際立つ感じ。

ダークやspicedで漬けるとかなり濃厚になる。

ラムレーズンアイスにすると違いがよくわかる。

 

カボチャを使ったお菓子の時は、spiced が一番あう。ホワイトだとかぼちゃに負けちゃう感じ。

 

ココアパウンドにラム酒のシロップをうって寝かすのもおいしそう。

 

人生でこんなにラム酒を消費する日が来るとは思わなかった・・・