死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

バレンタインだった

相変わらず仕事(しかも出張)だった。

 

昨年も出張で、スーパーでインスタントのスープとチップスとかの適当な晩飯を買い込んでホテルに戻ったところで同僚に鉢合わせ、

「それがバレンタインのディナー!?」

と呆れられたのを覚えている。

 

今年も今年で出張で、ディナーは同僚たちと食べたが、別に特に素敵なものを食べたわけでもない。

夫からは一応のメッセージが来て、こちらからも電話した。

 

Happy Valentaine's day! whatever it is...

 

という感じで。実際、バレンタインがなんなのかいまだによくわかっていない。

本来、夫婦は何をすべきなのか。会えない場合の選択肢は?

 

 夫の海外出張に私の日本行き、さらに私が同僚のトラブル対応で予定外の出張が入り、

なんだかんだで3週間くらいろくに夫に会っていない。

 

色々話したり、ゆっくり一緒に料理したりしたいが、

帰ってもきっと忙しくて、なかなかそんな時間は取れそうにない。

 

 

ただの日記。早起き・日本人の友達・these days。

また今日も朝5時に起きた。

日本から戻ってきて1週間以上経つというのに、時差の影響が残っているのか、

ここ最近はずっと、夜9時には耐えられないほどの眠気に襲われ、朝5時には目が覚めてしまう。

 

今日は休日だったので、朝から濃いめのミルクティーをいれ、それを飲みながら、ドイツ語のシャドーイングをした。

いきなり脳をフル活用したせいか、頭がうっ、となる感覚がしたので、甘いミルクティーを追加しながら、シャドーイングを終了。思ったよりちゃんとできて、けっこう嬉しい。

冷蔵庫を開けて、炊き込みご飯を作ろうと思ってきのう、鶏肉を買っていたことを思い出す。朝6時から炊き込みご飯作成。

台所に立つときはいつもラジオをつけるのだけど、大好きな"these days" という曲が、ものすっごい雑にカットされたバージョンで流されて、うんざりした。

 

洗い物をして、洗濯・掃除をしながら、疲れたらお茶を飲み、ドイツ語をやりながら米が炊けるのを待っていると、海外出張中の夫から現地に着いたと電話があった。

起きていたからいいものの、朝7時前に電話がきてびっくり。

 

お米が炊けたので、朝ごはんの分を少し取り、残りはラップで包む。粗熱が取れるまで放置。

 

お昼過ぎに友人宅を訪れる約束をしていたので、身支度をして、出かける。

今日のウィーンは変な天気で、風が強く、あられが降ったりしている。

帽子を忘れてしまって、トラムを待っている間、耳が冷たかった。

 

トラムを1回乗り継いで着いた友人宅で、おいしいお茶をいただきながら、何時間も話し込んでしまった。

話がしやすい、聞き上手で、しゃべり上手な貴重な日本人の友人。

 

帰ってきて、残り物で適当にご飯を食べて、洗濯の続きをする。

夫がいないと、さみしいけれど、1日くらいは、大がかりに片付け・掃除などできるのでよかったりもする。


Rudimental - These Days feat. Jess Glynne, Macklemore & Dan Caplen [Official Video]

 

これがその好きな曲。もう2年も聞いててもあきない。

そして我が家の夫婦円満に一役買っている気がする。

滅多に夫婦喧嘩などしないが、喧嘩未満状態の時にこの歌を聴くと、もうどうでもいいし仲直りしよ、と思う。

 

一時帰国してきました

日本に行ってきた。

 

仕事に必要な日本の書類があったので、それを取りに。

本当は、2年前みたいに夫と二人で夏にゆっくり帰省してもよかったのだけど、

オリンピック開催期間を避けたかったので、この時期になった。

しかも仕事の都合で1週間しか滞在できずに。

 

母はそんなことなかったけれど、還暦を超えてから一度大病した父は、結構見た目にも老化が一気に進んだ感じで、心が痛い。

子の幸せが親の幸せだから、などと他人は言うけれど、私は私の親不孝を心に刻みつけて生きていこうと思う。

 

私みたいな出来損ないのせいで、老後の資金はかなり減っただろう。

大学院まで行かせてくれたのに、稼ぎはこれっぽっちで学費を返すこともままならない。

その上、スマホの使い方がわからないとか、Wifiが繋がらないとか、あの俳優さんの名前が出てこないとか、ネットで頼みたいものがあるけどよくわからないとか、

そういう時に、私はいない。助けられない。何もできない。 

 

私を投資の対象だとするならば、ハイデマンドで、ノーリターン。有り体に言って詐欺である。

 

両親にとって、私とはなんだったのだろうか。

1970-80年代の日本で、家庭を持ち、子を産み育てるのがスタンダードだったから、

何の疑いも持たずに私を生み育てたのだろうけれど、

絶対に、思い描いていたハッピーエンドとは違うはずだ。

 

幸い、私にはできそこないではない方のきょうだいがいて、

きっとその人が私の両親を少しでも満足させてくれているだろうと思いたい。

 

日本に行く前の晩に、夫を相手に大泣きした。

夫は優しい言葉をかけてくれるとわかっていて、ここに書いたようなことをただただ吐き出した。

親を幸せにするために生きているわけじゃないけれど、

私は遠い外国で、死ぬまでの孤独を少しの間でも忘れさせてくれる優しい相手を見つけ、しがらみもなく幸せに呑気に暮らしている。

 

死ぬまでにその不公平を、なるべく埋める努力を最後まで続けたい、と思う。

 

歯が折れた

先日、歯医者に行ってきた。

その日から遡ること2週間、年明けに会社のお茶コーナーに置いてあった差し入れのHARIBOを食べていたところ、一番奥の奥歯のかぶせものが外れたのである。

すぐに歯医者に電話したが、私の歯医者さんは腕がいいからか大人気で、2週間後にしか予約が取れなかったのだ。

 

実は、グミを食べていてかぶせものが取れたのはこれで2回目。

前回もウィーンだった。

 

夫がグミの類が大好きなので、つられてよく食べていたのだが、

1回目の事件の後は、なんだか怖くなって、出来るだけ避けていた。

 

それが2週間前だけは、なんとなく美味しそうで食べてしまったのだ。

 

ん?と思った時にはもう手遅れで、グミの中からかぶせものを救出、綺麗に洗って取っておいた。この時は、詰め物とかぶせものを新しくするぐらいで終わるだろうと思っていたのだ。

 

診察の日、私の口の中を覗き込んだ歯科医師は、開口一番、

"Das ist nicht gut."

(これはよくないね〜)

を繰り返した。

 

口の中で何が起きているのか、恐怖で固まっていると、さらに

"Ganz kaputt!"

(完全に壊れてるね!)

と言う。

 

彼が言うには、私の奥歯は完全に2つに縦に割れており、もう救いようがないので、これから抜歯するとのこと。

あれよあれよと麻酔がうたれ、抜歯に使う器具が並べられ、10分ほどゴーリゴーリやられて、あっけなく私は奥歯に別れを告げることになった。

Tschüss...

 

歯科医師からは、止血のために10分ほどガーゼを噛み続けること、痛かったら鎮痛剤を飲むことだけ告げられ、なんだか狐につままれたような感じで帰ってきた。

 

帰宅してガーゼを取り出し、おそるおそる、そっ、と舌で奥歯があったところを触ってみると、びっくりするぐらいの空洞がそこには存在していた。

 

そしてふと思った。これって、放っておいたら、他の歯がこっちに移動してきちゃうやつじゃない?

 

ネットで調べる限り、意見は半々。7番は放っといてもいいとか、いやインプラントが一番だとか。とにかくこのままだと対になっている下の7番が伸びてきて、それもそのうち抜かなくてはならないらしい。

今、夫に歯科医(実は夫の友人)に電話で問い合わせてもらっている。

 

でも、なぜ歯が折れたのだろう?知らない間にぶつけた?それとも、虫歯だった歯だから弱っていたのか?

毎日フロスもしているし、1日3回は歯を磨いているのに・・・

 

今は抜歯した方の違和感がすごいため、もう片方のあごで噛むしかなく、そのうち顔が歪むんではないかと心配。

そういえば、一昨年読んだ小説にそんな話があったな。

 

静かに、ねぇ、静かに

静かに、ねぇ、静かに

 

 これ、怖いけどおすすめです。

 

 

 

 

 

昨年2019の目標達成度と、今年2020の目標設定

ちょっと遅いかもしれないですけど、昨年の目標の達成チェックと、今年の目標設定を。

 

語学

昨年末にも書いたのですが、ドイツ語は勉強量を増やしたので、効果は感じています。

昨年は、仕事で疲れていたりするとサボってしまうことが多かったので、それを無くしたいですね。

スペイン語は、趣味なので、今の感じで、気楽に。

英語は、昨年、かなり手を抜いてしまっていたので、今年はシャドーイングを復活させようと思います。

 

読書

仕事で必要だったドイツ語の本を読破しました!初のドイツ語本読破。

あんなに好きだった読書をしなくなったのは、語学をやらなきゃというプレッシャーに縛られていたからだと気づいたので、今年は時間の使い方をうまくして、読書の時間を増やしたいです。

 

健康

ストレッチとヨガは週2-3回は必ずできていますが、毎日はできていないので、頻度をあげたいです。

あとは、筋力アップ。今は腕立て、腹筋、背筋、スクワットを各10回、1セットとして、朝晩するようにしています。これを継続。

 

仕事

昨年度(8月以降)からチームやプロジェクトの変更やら色々紆余曲折ありまして、まだその渦中ですが、とにかく、自分が与えられたタスクをきっちりやることを意識。あと、最近、職場でも腫れ物に触るように扱われている問題児のおっさん2人組(暴力的、失礼、人種差別主義者、お育ちが悪い)と関わるポジションに入ったところ、目をつけられてしまい、すでにかなーり嫌な思いをしているので、とにかくそいつらから距離を取って、仕事を円滑にできるように気をつけたいですね。問題回避を最優先。そして来期、関係のないチームに配属を希望しておりますw

 

人間関係

仕事場で、友人と呼べるような人ができたのはよかったです。

あとは、上記のおっさん達のような、弱い者いじめとか外国人をバカにするような人たちは、一定いるので、そういう人たちからストレスを受けないこと。そういう人たちに気を使いすぎず、私を respect (尊敬というよりは、人間として、距離と思いやりのある扱い)をもって接してくれる人たちに気を使っていこうと思います。

今年はウィーンで気軽に会える友人を作りたいので、知り合いレベルの人を増やして、自分から連絡をとっていこうと思います。

夫とは、今の所、うまく行っていると思うので、自分の意見をしっかり持ちつつ、相手を尊重できる、そういう関係をもっとよくしていけたらと思います。あと、言いたいことは我慢の限界が来る前に小出しに優しく言うこと(笑) 

 

その他

時間の使い方をもっとうまくしたいです。

特に休日。だらだらしてしまうので、語学、読書、掃除、運動の時間はきっちり時間を決めて確保します。

2019年の振り返り

とりあえず手遅れにならないうちに2019年何があったか振り返ろうと思います。

 

1月

結婚1周年もかねて夫とラスベガスに行ってきました。夫が出張だったので、それにくっついていく感じで。夫の同僚も奥様とお子さんを連れてきていたので、男性陣が仕事の時は、彼らと観光に一緒に行ったりして、大変おもしろい旅行でした。

イベント以外の日常では、仕事で疲れてぐったりしていたようです・・・

 

2月-3月

ドイツ人女子の同僚(20代)にかなりナメた態度&行動を取られまして、そこそこの問題に発展してものすごい落ち込みました。他のドイツ人男性同僚(50才くらい?)にも、ドイツ語をバカにされたり、「貧乏なアジアの小国から金稼ぎに来たんだろう」「そのうち親族を豊かなドイツに呼び寄せるんだろう」的なことを複数回言われて怒りのあまり&ショックを受けて寝込みましたw (現在では毅然とした態度を撮り続けたところ、件の女子との関係はだいぶマシになりました。男性同僚とは仲良しです。彼は人間的には善良で、無知なだけで、もうそれは直らないと思うので・・・)

復活した後もかなり精神的に不安定な日々が続きましたが、夫&職場の理解ある人々がサポートしてくれて、本当にありがたかったです。

これを機にドイツ語の勉強量も増えたので結果的にはよかったです。

他にはこの頃、マカロンのシェルの失敗しないレシピがやっと完成し、フィリングを含めたマカロン作りに集中できるようになりました。

 

4月-5月

仕事で結構、必要とされているな、とか、認められているな、というフィードバックを感じてきました。同僚の中にも、友人的な存在を何人か作ることができました。自己肯定感が低く、コミュ障極まりない私としては相当の進歩でした。

 

6月

上司から来年度(9月〜)のプロジェクトの計画が発表され、今までよりも大きな仕事をやらせてもらえることになると同時に、同僚のフォークリフト女子がサボりすぎでクビになり、その穴を埋めるために夏の閑散期を利用して免許を取ることに・・・

 

7月-8月

夏になると格段にヒマになる仕事なので(ほぼ季節労働)、有り余る有給と休日を使って、旅行とおかし作りに精を出してました。スペインにファームステイしたのは特に心に残る経験でした。

 

9月

夫と休みを合わせてイタリアのイスキアに旅行しました。いやー、イスキアよかったなあー。あとはフォークリフトの免許を取ったり、夫の出張にくっついて(このパターン多いな)シンガポールに行ったり。

 

10月-11月

仕事が忙しくなってきて、また、新しい人間関係も増え、摩擦も多くなり、ものすごーくストレスが溜まった1ヶ月でした。夫がそこそこ長期の海外出張に行ってたのも、なかなか相談したりゆっくりご飯食べながら話したりできなくて、タイミングが悪かった・・・おかげさまでばっちり胃炎になり、さらにひどい風邪をひき、さらに定期クリーニングに出かけた歯医者で小さいけれど虫歯を3つも発見され、身も心もボロボロでした。

 

12月

私の仕事の中でかなり大きい割合を占めていたプロジェクトが頓挫!私の責任ではないとはいえ、仕事の切れ目が縁の切れ目でお別れになってしまう人もいて、悲しすぎる。あと、代わりにできる仕事もなくて、勤務中暇すぎて辛すぎる。これは継続中の問題です・・・。どこも人手は足りていて、他のチームに無理やり入れるわけにもいかず、上司も「ま、できることを探しながら、また誰かがクビになった時に備えといてよ」みたいな、本気なのか笑えないジョークなのか反応しづらいお言葉を残し、ほぼ放置。同僚は「信頼されてるんだよ、暇ならそれを満喫しなよ」と言って来ますが、暇なのが嫌いなの!

 

 総括

旅行にたくさん行った1年でした!特に良かったのは一人で行ったアンダルシアと、 夫と行ったイスキアです。私は自然が豊かで歴史を感じられる場所が肌に合ってるようです。ベガスとシンガポールは1回でいいかな・・・って感じ。

仕事では、上司や同僚の大半からの評価は高く、かなり信頼されていることが実感できたのがよかったです。人間関係で相当なストレスも受けましたが、これは夫や外国人部隊仲間のアドバイスによってかなり改善しました。

みんながこぞって言うのは、

「yamori、いいかい、世の中は、バカばっかりだ。世界中どこでもそうなのは、君もよく知ってることだろう。そういう馬鹿に傷つけられてちゃいけない。人種差別や理不尽な言動に、まともに対応しようとしなくていい。無視でも、わからないフリでも、笑顔でスルーでも、君にストレスがたまらない方法をとって」

ということでした。

実践するのは大変でしたが、今ではなんとか自分なりのバランスを見つけ出しつつあり、ストレスが減った実感があります。まだまだ途上ですが。 

大変だったけど、仕事的には結構向上できた1年でした。

2020年最初の記事・滑り出しはいまいち

あけましておめでとうございます。

 

一応、年始のご挨拶をいたしましたが、本人には全く新年の新鮮な気分はなく、

 

今年の抱負を書くやる気もなく、

昨年の抱負の達成度を調べて記す元気もなく、

数少ない知人友人からの一応の年始のご挨拶メッセージに返信することもなく、

 

寝て食べてばかりの3が日でした。

 

まあ、大晦日まで仕事だったのと、

晦日の馬鹿騒ぎにうんざりだったのとで、

とにかくゆっくり過ごしたかったのです。

 

幸いにも休日祝日が重なり、あと数日はお休みです。

 

夫が、何年か前からGraz(オーストリア第2の都市) では個人での打ち上げ花火が禁止になったと言っていましたが、個人的にはウィーンもそうなってくれないかしら、と思っています。公式にいくつかの花火会場を決めて、そこでやればいいのに・・・と。

 

だってですね、個人であげている花火、全然美しくないんです。

煙がすごいからよく見えないし、臭いし、

近くで大型のものをあげている人がいる場合、

音がうるさすぎて心臓が止まりそうになります。

(私がかなり音に過敏な方だというのもあるのでしょうが)

 

私の親戚が某日本3大花火大会にツテがあり、

小さい頃から数年に1回はとても良い場所から美しく計算された花火を見ていたことも影響しているかもしれません。

中欧地元民が喜んで見ている大晦日の素人打ち上げ花火を、どこか冷たい目で見てしまう自分がいます・・・

(今まで日本以外でウィーン・ドイツ某都市の2ヶ所で年越しを経験しましたが、その自分の経験および他の人の話を聞く限り、中欧はどこも似たような感じ)

 

まあ、こちらの人にとっては、クリスマスを家族と穏やかである種神聖な気分で過ごした後、

気の置けない仲間と大晦日に大騒ぎし、

その勢いのまま仕事に突入!

という、エンジンみたいなものなのかもしれません。

 

勢いで思い出しましたが、こちらで一般的な年末の挨拶に、

Guten Rutsch (ins neue Jahr)!

 

というのがあります。

Rutsch というのは「滑ること」。

 

つまり、

「新年にスムーズに滑って行けますように!」

という感じです。

 

私はいまだにどうにもこのご挨拶に違和感を感じます。

 

なんというか、大晦日で昨年のことは良くも悪くもそこに置いて来て、

新年はきれいさっぱり改めて迎える、というのが日本人の典型的な(少なくとも私の)新年に対する希望で、

去年からそのまま勢いでスベって来ちゃマズイだろう、みたいな・・・

 

まあ言葉の綾ですから気にしすぎですね。

どうやら年末の仕事疲れからくる根暗思考を引き連れて滑って来てしまったみたいです。

明日から運動でもして気分を変えようと思います。