死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

自宅待機25日目:COVID-19 対策では"一歩先"らしいオーストリア

先週からオーストリアでは新規COVID-19感染者数が頭打ちになり(それでも200~300/日)、心配していた医療崩壊の危機は今のところ避けられている模様。8日の発表では5月半ばからスーパーマーケット以外の小売店も人数制限およびマスク着用などの規制付きで再開するとのこと。もちろん全ては段階的に行われ、いざとなったらまた厳しい規制に戻す用意があるという前提つきで。

オーストリアは欧州各国の中ではまだ感染者がそんなに多くない時点で国境を封鎖し、けっこう厳しめの隔離措置をとり、感染者をうまいこと抑えたということで評判らしい(デンマークオーストリアと同日に厳重な規制措置の緩和開始の日程を発表した)。

未だ規制緩和の目処が立たないドイツのメルケル首相の発言、

" Österreich sei in der Pandemie Deutschland "immer ein Stück voraus" gewesen.

オーストリアパンデミックに関して、ドイツよりいつも1歩先にいた)

が、ドイツに対してライバル心のある一部オーストリア国民の心をくすぐったようで、けっこう大きなニュースになっている。

 

でもこちらのサイト(https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index:札幌医大がボランティアで作成している。人口当たりの感染者数と死者数を国別に表示・比較できる)で調べたところ、人口当たりではオーストリアの方が感染者数も死者数も若干多いぞ・・・?

まあ、ドイツは大きな国で、色々なことの予想や対応がそれだけで難しいし、しかも州ごとに法律が違うのだから、一概にどっちがどうだとか言えない気もする。この辺り、ドイツ語での情報収集がまだ私には難しいので、正確なことを言えないのが悔しい。

 

日本でも一部地域で隔離措置が始まったというが、強制ではなく要請であるらしい。

 

ロックダウン歴ほぼ1ヶ月の先輩(?)から言わせてもらうと、ロックダウンはそんなに悪いもんじゃない。当面の生活費が保証されていれば。

 

このロックダウン期間中に、ふだん苦手で後回しにしていた大掃除&片付けを毎日少しずつ進めていったところ、今や快感になりつつあり、家が相当快適になった。

(昨日はガスオーブンとトイレをピカピカに磨きあげた)

 

運動不足を懸念して、大嫌いだったジョギングを始めた(近所のウォーキングおよびジョギングは許可されているので)。もう3週間ほど続いている。他にも家でできる運動を色々調べ、筋トレ・ヨガ・ストレッチ・ダンササイズなどを組み合わせ、毎日やっていたところ、相当体調が良くなった。あとお腹が引き締まってきた。

 

同じく運動不足による体重増加を懸念して、食生活を見直した。食物繊維をたくさん摂るようにし、塩分の取りすぎに注意し、何気なく食べていたおやつを制限し、市販品の甘いものをやめ、食べるものは全部自炊するようにした。ものすごい快腸になり、味覚も敏感になり、新鮮な野菜や果物をより好むようになった。

 

色々将来について考えることができる時間が増えたので、より目標やそれに必要な行動が明確になった。

 

一日中一緒にいても全くストレスにならないし、楽しく過ごせる夫に対する感謝もより感じられる。

 

でも、以上のメリットは全て、経済的に逼迫していたらそれどころではなくなる。

 

お金は全てではないが、ほぼ全ての行動を支配しうる。

世界の貧富の差に想いを馳せるようになったのも、ロックダウンの影響によるところが大きい。