先日、歯医者に行ってきた。
その日から遡ること2週間、年明けに会社のお茶コーナーに置いてあった差し入れのHARIBOを食べていたところ、一番奥の奥歯のかぶせものが外れたのである。
すぐに歯医者に電話したが、私の歯医者さんは腕がいいからか大人気で、2週間後にしか予約が取れなかったのだ。
実は、グミを食べていてかぶせものが取れたのはこれで2回目。
前回もウィーンだった。
夫がグミの類が大好きなので、つられてよく食べていたのだが、
1回目の事件の後は、なんだか怖くなって、出来るだけ避けていた。
それが2週間前だけは、なんとなく美味しそうで食べてしまったのだ。
ん?と思った時にはもう手遅れで、グミの中からかぶせものを救出、綺麗に洗って取っておいた。この時は、詰め物とかぶせものを新しくするぐらいで終わるだろうと思っていたのだ。
診察の日、私の口の中を覗き込んだ歯科医師は、開口一番、
"Das ist nicht gut."
(これはよくないね〜)
を繰り返した。
口の中で何が起きているのか、恐怖で固まっていると、さらに
"Ganz kaputt!"
(完全に壊れてるね!)
と言う。
彼が言うには、私の奥歯は完全に2つに縦に割れており、もう救いようがないので、これから抜歯するとのこと。
あれよあれよと麻酔がうたれ、抜歯に使う器具が並べられ、10分ほどゴーリゴーリやられて、あっけなく私は奥歯に別れを告げることになった。
Tschüss...
歯科医師からは、止血のために10分ほどガーゼを噛み続けること、痛かったら鎮痛剤を飲むことだけ告げられ、なんだか狐につままれたような感じで帰ってきた。
帰宅してガーゼを取り出し、おそるおそる、そっ、と舌で奥歯があったところを触ってみると、びっくりするぐらいの空洞がそこには存在していた。
そしてふと思った。これって、放っておいたら、他の歯がこっちに移動してきちゃうやつじゃない?
ネットで調べる限り、意見は半々。7番は放っといてもいいとか、いやインプラントが一番だとか。とにかくこのままだと対になっている下の7番が伸びてきて、それもそのうち抜かなくてはならないらしい。
今、夫に歯科医(実は夫の友人)に電話で問い合わせてもらっている。
でも、なぜ歯が折れたのだろう?知らない間にぶつけた?それとも、虫歯だった歯だから弱っていたのか?
毎日フロスもしているし、1日3回は歯を磨いているのに・・・
今は抜歯した方の違和感がすごいため、もう片方のあごで噛むしかなく、そのうち顔が歪むんではないかと心配。
そういえば、一昨年読んだ小説にそんな話があったな。
これ、怖いけどおすすめです。