死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

オーストリアで、フォークリフト女子になる。②

 

yyyamori.hatenablog.com

 

コースの流れは、毎日8-15時まで授業、最後の1-2時間で交代で少しフォークリフトの練習、というのを3日繰り返し、3日目の15時から試験。学科と実技です。

 

授業の2日目を終えて、私は、もうこれは落ちたも同然・・・という感じで帰宅。

 

講義中に先生が口頭で模擬質問を出してくれたんですが、まず質問が全く聞き取れない!聞き取れても問題文の単語が難しすぎてわからない!仮に問題文の意味がわかってても、授業がわかってないので答えがわからない!

運転の方も、コース自体は荷物を取りに行って、バックと前進の両方でスラロームをして、また荷物を置きに行く、5分もかからない内容なのですが、

わたくし、テンパるとバックの時にどっちにハンドル回してるのかわからなくなり、切り替えしまくってしまい・・・

 

帰宅し、夫に手伝ってもらって、教科書の先生が試験に出ますよ、と言ったところを復習し、ネットで拾った模擬試験(でもオーストリアのではなくてドイツの)を一緒にやってもらいました。結果は75%の正答率。

 

本番の試験は40問で、合格ラインは80%、つまり8問しか間違えられない。

なんかもうダメな気がする・・・と意気消沈しながら3日目の最終講義へ。

 

 

最後の講義を終えて、試験まで少し時間があったので、脳に糖分を与えるためにコーヒーを飲んでいると、講師のおじさまが話しかけてきました。

なんでオーストリアに来たの?とかなんでフォークリフトの免許が必要なの?とか。

今のところ、手応えはどんな感じ?とか。

一通り身の上話をしたあと、

いやー、ドイツ語が全然だめで、語学力のせいで落ちそうですね・・・」と言ったら、

わかるよー、俺とくに訛りが強いから大変だろ!いやー、すまん!」と。

自覚あるならもうちょっと気をつかってくれたらいいのに!と一瞬思いましたが、まあそう簡単じゃないですものね。

大学生の時に、ゼミの関西出身の先輩が学会発表のリハーサルで、標準語で話すのに非常に苦労していたのを思い出しました。当時の私は「そのくらいいいんじゃない?」と思っていましたが。

 

話を戻しますが、そんなこんなで筆記試験が始まると、先生がすぐに私の机の横に来て、私が試験の内容を理解しているのか確認。

「そうそう、それでいいんだよ、ここ、問題文よく読んでね〜」とアドバイスまで!

他の生徒も、問題文の意味がわからないときは、バンバン質問していたので、結構意外でした。これはみんな受かっちゃうんじゃない?と思いましたが、さすがは先生、肝心なところは答えない!

私は時間目一杯使って40問解答し、そのうち13問ぐらい全く自信がない状態だったので、これは落ちた・・・と思いました。

 

その後、実技の部屋に移動中に、先生から、

「この中で6人落ちてます^^」

という今する必要があるのか!という発表が。

 

名前順に2人ずつ呼ばれ、運転を披露し、よっぽどのことがなければ、運転は合格。

みんな学科で落ちている模様。不合格の面々は、しょんぼりしながら帰って行きました。ていうかオーストリア人まで落ちてるよ・・・

私の運転の番が来ました。割とナーバスになっている私のところへ、また先生がスーッと近寄ってきて、

「君は学科は合格してるから、あとはゆーっくり丁寧に運転すればいいからね^^」と。

ええー、まさか、と思いながら、亀もびっくりなスロースピードでなんとか運転をこなし、試験監督のところへ行くと、おめでとう!の握手とともに、運転免許が!!

 

あまりの嬉しさに、試験監督と先生にハグしてから帰ってきました笑

 

大学生以来の試験で、本当にすごいストレスでした。もう二度とやりたくない・・・

でもこれで少しお給料アップなので、頑張った甲斐がありました。

今は実践練習中です・・・これがまた大変なんだ。