久々にひとりきりの休日。
夫は出張でいない。
朝、珍しく目覚ましの音で目を覚ます。
携帯の画面に、病院の予約、と表示されている。
(普段は休日に目覚ましはかけない)
数週間前に突然、首のリンパ節が腫れて、かかりつけ医に行き、特に心配なさそうだけど念のため、と超音波検査の予約を入れられてしまったのだった。
案の定、数週間経った今では腫れはすっかりひいて、触ってももうどこだったかわからない。
夫とその家族を、夫が子供の頃からずっと診ているというそのおじいちゃん先生は、心配性で、何かあるとできうる限りの検査をMAXで注文してくれるのだ・・・
ここ最近うだるように暑いウィーン。シャワーを浴びて、キッチンで水を飲みながら、ぼーっと今日の予定を考える。
検査が終わったら、買い物に行こう。
暑いから、サラダ。タンパク質が足りていない気がするから、鶏胸肉も買おう。
お素麺を食べたくなると思うから、薬味用のネギも。あと、プリンを焼きたいので卵と Schlag Obers (生クリーム)。
適当に顔と腕に日焼け止めクリームを塗ったくり、ちゃちゃっとアイメイクと眉毛を描いて出発。
検査は、予想通り、なんともありませんね、ということで、かかりつけの先生に渡す写真が入ったでっかい封筒を渡されて、ものの30分ほどで帰路に着いた。
さて、夫がいないと、どうにも料理をする気がしない。
スーパーで買った1/4カットのスイカを食べながら、もうめんどくさいからチップス食べて寝ちゃうか・・・などと考える。
流石にそれは体に悪すぎるので、余力を振り絞って、買ってきた鶏肉で Backhendlsalat を作る。要するに、鳥の唐揚げが乗っかっただけのグリーンサラダです。
これから、洗濯とか、洗濯とか、洗濯とかしなきゃいけないんだけど、
もう、何もかもがめんどくさすぎる・・・
いつもなら、私が何もかもがめんどくさーい!と言い、夫が、君は休日なんだから、何もしなくていいんだよ、と答える。
それでちょっと「何もしないわけには・・・」という心が、ほんの少しだけ生まれ、それが私の家事の原動力になっていたのだと、気づいた。
すっかりひとりでは生きていけなくなってしまった。
いや、生きてはいけるけど、休日にひとりは、さみしすぎる。