死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

夫のいない休日

久々にひとりきりの休日。

 

夫は出張でいない。

 

朝、珍しく目覚ましの音で目を覚ます。

携帯の画面に、病院の予約、と表示されている。

(普段は休日に目覚ましはかけない)

 

数週間前に突然、首のリンパ節が腫れて、かかりつけ医に行き、特に心配なさそうだけど念のため、と超音波検査の予約を入れられてしまったのだった。

案の定、数週間経った今では腫れはすっかりひいて、触ってももうどこだったかわからない。

 

夫とその家族を、夫が子供の頃からずっと診ているというそのおじいちゃん先生は、心配性で、何かあるとできうる限りの検査をMAXで注文してくれるのだ・・・

 

ここ最近うだるように暑いウィーン。シャワーを浴びて、キッチンで水を飲みながら、ぼーっと今日の予定を考える。

 

検査が終わったら、買い物に行こう。

暑いから、サラダ。タンパク質が足りていない気がするから、鶏胸肉も買おう。

お素麺を食べたくなると思うから、薬味用のネギも。あと、プリンを焼きたいので卵と Schlag Obers (生クリーム)。

 

適当に顔と腕に日焼け止めクリームを塗ったくり、ちゃちゃっとアイメイクと眉毛を描いて出発。

 

検査は、予想通り、なんともありませんね、ということで、かかりつけの先生に渡す写真が入ったでっかい封筒を渡されて、ものの30分ほどで帰路に着いた。

 

さて、夫がいないと、どうにも料理をする気がしない。

スーパーで買った1/4カットのスイカを食べながら、もうめんどくさいからチップス食べて寝ちゃうか・・・などと考える。

流石にそれは体に悪すぎるので、余力を振り絞って、買ってきた鶏肉で Backhendlsalat を作る。要するに、鳥の唐揚げが乗っかっただけのグリーンサラダです。

 

これから、洗濯とか、洗濯とか、洗濯とかしなきゃいけないんだけど、

もう、何もかもがめんどくさすぎる・・・

 

いつもなら、私が何もかもがめんどくさーい!と言い、夫が、君は休日なんだから、何もしなくていいんだよ、と答える。

それでちょっと「何もしないわけには・・・」という心が、ほんの少しだけ生まれ、それが私の家事の原動力になっていたのだと、気づいた。

 

すっかりひとりでは生きていけなくなってしまった。

いや、生きてはいけるけど、休日にひとりは、さみしすぎる。