日本で大人気の犬種、ダックスフント。
ダックス=Dachs はドイツ語でアナグマのこと、
フント=Hund はドイツ語で犬のこと。
ドイツでアナグマ狩りのために改良されたという犬にふさわしい名前です。
先日、夫と犬の話をしていた時に、
私が「日本ではダックスフントが人気」、とドイツ語で言ったら、
夫に「Bitte???」=はあ?
と言われた。
発音の問題かと思い、ほら、あの、足の短い、ダックスを捕まえるための胴の長い犬だよ!と説明したら、
「ああ、Dackel (=ダッケル)のことね。Dackel って言いたいんでしょ?」
とのお返事。
ダッケルって誰だよ!
ダックスフントってドイツ語だしドイツの犬だしなんでわかんないの?と混乱する私と、
なんなのそのおかしなドイツ語は?もしかしたらそういう別の犬種がいるの?と混乱する夫。
しばしインターネットで検索したところ、
「ダックスフント」はどうやら、英製独語 らしい、という結論に至った。
そう、不思議なことに、英語では「Duchshund」って言うのである。
日本語は英語での名称をそのまま使ったのだろう。
名前自体は立派にドイツ語だし、幾つかのドイツ語のページでは「Duchshund とも言います」と説明されていたが、少なくとも私の夫(オーストリア人)は40年近く生きてきて、一度も聞いたことがないらしい。
そこそこ犬好きなのにもかかわらず、だ。
だから多分、よっぽど犬好きで英語での犬種名も知ってる人じゃないと、
ドイツ語圏の人間には「ダックスフント」は通じないんじゃないか、というのが私の予想。
職場の同僚(オーストリア人、ドイツ人、その他の欧州人)に、
「この犬、なんていう?」って聞いてみる予定である。