死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

飛行機に乗れば誰だって来ることができる

 

 

 

「家族も友達もいない、言葉も文化も外見もまるっきり違う国で生きるなんて、あなたはすごい!」

と言われることがよくあります。

 

 

私はいつも

 

「いやいや、飛行機に乗って、12時間座って待てば着くし。あとは毎日、食べて寝ることの繰り返し。誰にだってできますよ」

と答えていました。

 

 

でも最近、

「ああ、私はけっこう、海外長期滞在に向いてる人間なんだな」

と思うようになりました。

 

私が曲がりなりにも1年以上単身でオーストリアで生き残ってる理由を3つ、考えてみました。

 

 

①最低限の英語(またはドイツ語)が話せる

 

来る目的にもよりますけど(ビジネスだったら話せないはずがないし)、言葉ができると行動範囲が広がるし、交友関係も広がるし、とにかく色んな可能性が広がります。

 

家族に英語かドイツ語ができて、役所とかで対応してくれる人がいれば必要ないのかもしれません。あとはお金があれば通訳を頼んじゃうとかでも対応は可能。でもできるに越したことは、ない。

私は死なない程度には英語ができたので、友達もできて、セーフティネットが広がりました。勉強しといてよかった。

 

 

②寛容である

 

スーパーの果物が悪くなってるとか、お菓子のフタ空いてるとか、卵のからにいろいろ付いてるとか、ザラです。どこの店員も基本的には仕事がなければしゃべってます。店員は愛想が悪いのがふつう。マックにスマイルはない。そういうのがいちいち気になっちゃうとやっていかれないです。

私は潔癖症でもないし、適切な衛生に関する知識を持っているので、ストレスを感じませんでした。また、日本で色々と苦労したので、その日々に比べれば大抵のことは笑って済ますことができました。

 

 

③バランス感覚

 

だからと言って何をされても受け入れていては、自分の快適さは手に入りません。この国の習慣や文化には笑って従いつつ、要求はちゃんと言う。他にも頑張るときと休むときの切り替えや、あ、ここは自分で頑張りすぎないで助けてもらわないとやばい、という判断も重要。

最初の方はなかなか難しかったですが、わからないときはわかるまで説明を要求したり、嫌なものはきちんと断ることをしないと、自分の生活まで脅かされかねません。

最近の私は店員に「これ割引になってない!」とか言えるようになりました。😅

 

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他にも金銭面のサポート(私の場合は給付型の奨学金)や家族のサポート、友人の有無などありますが、お金がなくても家族や友達がいなくても大丈夫な人は大丈夫。

なんなら最初は英語もドイツ語も全く話せなくたって生きていける人だっています。

 

 その土地でなんとかやっていこうと思う気持ちが強い人は、その分いろんなテクニックっていらないんだと思う。

 

 

私が持ってる特性の中で一番強いのは「オーストリアでの生活が好き」ということかも。

 

たいていのことは「さすがオーストリア!」って笑い飛ばすことができる、それが一番重要かもしれません。