なんかもう体調悪い!眠れない!
っていう記事ばっかりになりそうなので、
本の紹介記事を書いて気分を変えます。
以前、「人生を変えた本」ということで
こちらの小説を紹介しました。
yyyamori.hatenablog.com
高校3年間を不眠症で苦労して過ごした私は、
この吉本ばななの小説「白川夜船」を読んで、
「理由なんかなくても、眠ってもいい」
という事を感じ、徐々に不眠症は改善されていった。
という記事でしたが、
けっこう人気だったので、もう1冊、
「不眠に効く(かもしれない)本」を紹介。
- 作者: ダニエル T.マックス,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: 単行本
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すげータイトルついてるけど、原題は
"The family that couldnt sleep -a medical mystery-"
「眠れない一族 -医学のミステリー-」ですから!
邦題はちょっとやりすぎだと思う。
家族性致死性不眠症(FFI: Fatal Familial Insomnia)に苦しむ、
あるイタリアの一族の物語を主軸に、
この病がどこからやって来たのか?
異常プリオン病とは?という疑問にせまっていく、
医療ドキュメンタリー。
(と、自分は思いました)
タイトルに食人、ってついてるのは、
昔、食人で遺伝する異常プリオン病が実際にパプアニューギニアで発生していたからです。
でもそこはそんなに重要じゃない気がする。
この本は大学生のとき、第二次不眠の時に読みました。
もともと当時、異常プリオン病にとても興味があった。
「ウィルスでも細菌でもない、タンパク質なのに【感染する】とはどういうことだろう」
という素朴な疑問。
あとはクロイツフェルトヤコブ病を始め、異常プリオン病が劇的な症状を示すのも印象的だったし。
その頃、BSE問題で、米国産牛肉の輸入再開、中止、など問題になっていたことも影響していたかも。
これを読んで眠れるようになったかと言うと、なりました。
もちろん即効性はないし、他の要因もあるけど。
ただ、この本の内容はかなりのショックを自分に与えたと思う。
眠れるっていうのはありがたいなあ・・・と心底思える本です。
難病センターの情報では、FFIになりうる変位遺伝子を持っていても発症しない人も多いようだが、
この本だと、確実に発症するような印象を持ってしまった。
勉強のとっかかりとしてはいいけど、
ちょっとセンセーショナルに書き過ぎかも?
なんにせよ、自分が生きていて、そこそこ健康である事を感謝したい時、
BSEってそんなに危ないの?って思った時、
おすすめの本です。
あと、全然本題と関係ないですが、私、よく
fatal=致死性の
と
fetal=胎児の
という形容詞を間違えて、とんでもない論文や発表をこしらえてしまうことがあります。
(超はずかしいけど、自戒のため!!)