死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

論文の修正がやっぱりうまく進みません

早速、昨日のごきげんが失せるほど、
論文の修正がイヤで仕方ないです。もうやだ。

要求された通りの修正を施そうとすると、
まず英語で論文を検索しなければなりません。
例えば「〇〇という物質はどの細胞が分泌するのか?」が知りたいとき、

検索ワードは
「cell producing 〇〇」なのか、
「resource of 〇〇」なのか。

そしてヒットした何百と言う論文のうち、
タイトルと要約から欲しい情報が載っている論文を判断。

で、だいたい検索がうまくなくて、欲しい情報がヒットしない。

やっと見つけて、1本読むのに数時間かかる。

これだけで1日がかりなんです、英語が苦手な私にとっては。


そうすると、
「あー、やっぱ英語の勉強こつこつやりたいな、しとけばよかったな」
とか思うけど、
そんな心の余裕はなかったし、今もない。


したいことができない。そんな数年間。
早く脱け出したい。そのためには論文完成させなきゃいけない。

で、完成したはいいけど、修正追加を求められる。

 

でも自分としてはギリギリの状態でやっとこさ完成させた積み木の城みたいなもので、

もう一つも部品を動かしたくないんです。

だって土台の部品一つ増やせ、って言われたら、

上に乗っかってる部品を一回全部解体しなきゃいけないわけだから。

 

しかも「その土台の石、石の種類変えた方がいいよ」とか今さら言われるとですね、

私は別の石を山から切り出して来なきゃいけないんですよ・・・!!

石垣の積み方も変えなきゃいけないんですよ・・・??

そんなことできます?あと1ヶ月しかないのに??

でも何を言っても「自業自得!」って言われちゃうんです。ぐうの音も出ない。

 

私の周りを見渡す限り、

理系の研究界隈というのは、まあ悲しい話しか流れてきません。

かくいう私も、少なくとも大学卒業までは必死に勉強して、

いい大学をそこそこの成績で出ましたが、

今や借金(奨学金)まみれの貧乏アラサー独身女性。

生涯賃金で考えたら、同じ大学・学部を出て、

要領よく生きた同級生と数千万は違うでしょう。

こうして念願の留学も出来て、本当にラッキーだなあ、と思う一方で、

ふと人と比べて空しくなる夜もあります。

 

「友がみなわれよりえらくみゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」

私が一番好きな啄木の一首ですが、

私なんておうちに帰っても一緒に花をしたしんでくれる妻もいねーよ!

とか余計にやさぐれた気分になったり・・・じっと手を見る。

 

そんな空しすぎる現実を嘆いていても仕方ないので、

今日もジョギングして、気分変えて、もう少し頑張ろうと思います。

日本が少しでも、さえない理系院生に優しくなりますように。