今週の木曜は祝日だった。
その祝日の夜にシェーンブルン宮殿でウィーンフィルがフリーの屋外コンサートをやるということで、行ってみた(ぼっちで!笑)
ということでレビュー記事を初めて書いてみる。
(注:私はクラシックど素人。聞くのは好きだけど、演奏の善し悪しはわからない。)
開演は20:30だが開場は18:00。
コンサートのことを教えてくれた同僚が「人すごいから早めに入ったほうがいいよ!」と言っていたので、18:30に地下鉄U4のSchönbrunn駅到着。
初めてWiener Linien(ウィーンの交通機関を束ねる会社)の職員をあんなにたくさん見た。
普段、地下鉄で職員は見かけない。改札が無いから。
改札が無くてどうしているのかというと、普通ウィーンの人は年間パスみたいなのを買って持っている。なのでウィーンに来るとみんな電車にただ乗りしてるように見える。
いつもホームに職員はいなくて、勝手に乗って勝手に降りて!って感じ。
さすがに今日は10万人が集まるというコンサート、人員整理要員を用意したらしい・・・
駅を出て、人の流れに乗って歩く。まだ明るい。
最近のオーストリアの日没は20:00すぎ。
"zum Konzert"(コンサート会場はあちら)の看板に従っていると、
かの有名なシェーンブルン宮殿につく。
宮殿の庭園の部分で行われ、ステージの前には先着1500人分の席があるのだが、
長蛇の列!
座ることは諦めて、とりあえずステージがかろうじて見える立ち見ゾーンを確保してみる。両側に大きなスクリーンがあるので問題なさそう。
(赤丸のあたりに立ってました)
この時点でまだ19時。
そして、私は気付いた。
「これから1時間以上、私はぼっちで立ち尽くしているほか、ない・・・」
うすうす気付いていたことだけど、ウィーンでどこかにお出かけするのにぼっちって見かけないんだよね。ドナウ川の河原でひとりでゴロゴロしてる人はいっぱいいるけど。
見渡す限り、カップル、友達同士、家族。
そして日が落ちてから、急に寒くなってきた。雨もちらつく。
皆、昼間の半袖短パンはどうした?というくらいの完全防備。
中にはゴアテックス着てる人もちらほら。
え、ちょっと待って、そんなに寒くなるの・・・?
悪い予感しかしない。
一方、Tシャツ・ジーンズ・サンダル・カーディガン・ストールという、
完全にナメた格好の私・・・最後まで保つのか?
誰かとおしゃべりしながら待てる皆様をうらやみながら黙想すること1時間、
やっと演奏が始まる。ふと後ろを見てみると、ものすごい人!!
でも私の周りは割とすかすかだったし、立ち見でもいいって人はそんなに急いでくる必要は無いと思います。
演目はこちら(ウィーン観光協会HPより)
Program
- Richard Strauss / Wiener Philharmoniker Fanfare, op. 109
- Carl Nielsen / Overture of the opera "Maskarade"
- Edvard Grieg / Piano concert in a-Moll, op. 16
- Christian Sinding / Frühlingsrauschen, op. 32, Nr. 3 [orchestrated by Hans Sitt]
- Edvard Grieg / Peer-Gynt-Suite No. 1, op. 46
- Jean Sibelius / Finlandia, op. 26
(ちなみに曲目を見て、あ!知ってる!ってなったのは最後のフィンランディアだけです。聞かせるのもったいないくらいのド素人でしょ)
1曲目、2曲目となじみが無く・・・
やっと3曲目のピアノ協奏曲で「うおっ!知ってる!」ってなる。
(せっかくなので動画のピアニストも本物(ルドルフ・ブッフビンダーさん)にしてみました)
ここまで・・・スピーカーで聞いているんだけども、特に違和感もなく、反響してふわんふわんすることも無く、音が逃げてってすかすかしている感じもしない。
とりあえず楽しい。だが、寒い。気のせいと思い込むことがだんだんと難しくなってくる。
知らない曲だと寒さがごまかしきれない。
でもここまで来たらなんとか最後まで聞きたい(だって思いのほか楽しいし)。
そして4曲目。この曲こんなタイトルだったんだ…
そして寒さを忘れることに成功。
ここでピアニストのアンコールが入るが、無知な私には曲名がわからず、
そしてど近眼のためスクリーンに表示された曲目も見えなかった。
役立たずめが。
5曲目、私が唯一名前と曲が一致してたフィンランディア!
これがとてもよかった!
なんと曲に合わせて花火があがったのです!(そこかよ)
(オーストリアの放送局ORFのHPより)
でも照明も曲に合わせて凝ってて目にも楽しい!
あーー、きてよかった!
そしてアンコール。
指揮者がピーピー笛を吹くという楽しい曲。
このあと1曲ワルツがありました…きっとウィーンだしワルツだしヨハンシュトラウス2世の曲ではなかろうかと…(適当)
しかし寒さが限界に達した私は、酔っぱらったカップルがその場でちらほらワルツを踊りだすのを横目に、そそくさと帰途に尽きました。
寒さのあまりヒザが固まっていて帰りに転びそうになりびっくりしました。
途中のコーヒースタンドでココア買って、一気飲みして駅まで走って事無きを得ました。
【今回の教訓】
・シェーンブルンサマーコンサートにぼっちで行くなら時間ギリギリにしとけ
・春のウィーンで夜遊びするなら上着必須
・シェーンブルン庭園は砂っぽいのでサンダルもおすすめしない
・素人が来ても楽しめます。でもそんなことより誰かと来た方がいいよ!
Neujahrskonzert / New Year's Concert 2015
- アーティスト: Zubin Mehta
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