死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

窓を開けるくせがついた

共同実験を主導する研究員のお嬢さん(年齢不詳だけど多分私より若い、そしてえらくて優秀)と、ミーティングした。

あまりの英語のつたなさに時々会話がつまり、そのたび「かーーーっ、申し訳ない!!」みたいな顔をしていたらしく、

"Relax!"って2回も言われちった。てへ。

 

 

 

"Don't be shy!" "Don't hesitate!" "Relax!" 

 

彼らがいつも言ってくれる言葉だ。

(どうだ、すごい優しい人たちだろう、えっへん)

ここまで言われても無意識のうちに遠慮してるのだから、私という生き物は本当に、ハア。

でも今日は「ついて行っていい?なんかやらせて?」を朝から発揮したおかげで、そのラボの学部生と一緒に色々やらせてもらえたのだった。おばちゃん邪魔してごめんね。ありがとう。

 

一緒にいたポーランド人の学部生が、

「1年もいたらドイツ語もできるようになるよ!私9ヶ月だけどだいたいわかるし!」

なんて気楽に言ってくれたが、おばちゃんの吸収力の低さなめんなよ(笑)

日本人は若く見えるってほんとうらしい。

これで実年齢言ったら無能っぷりにひかれるんだろうな、とか考える自分がさらにさもしい。

 

何しに来たんだっけ。何がしたくてどうなりたいんだっけ。

これを突き詰めなきゃ、あっという間に帰国日になってしまう。

考える時間はたくさんあるのだ。

そうだ、たくさん考えよう。

 

 

長い冬を終え、春の陽をなるべく浴びようとする彼らに付き合ううちに、

窓を開け、空気を入れ替え、太陽を愛する習慣ができたのは、

この国に来て、良かったことのひとつだと思う。

 

 

昨日できなかったことは、今日から始めればいい。

今日できないことは、できるようになる日のために、明日も続ければいい。

 

いつも年齢を気にしてしまう。いい歳してこんなこともできないのか、と。

でも、不平をたれたままバアさんになるくらいなら、

使えないオバさんでも努力するオバさんの方がいいじゃないか。

 

「なるべく笑顔」はクリアできてるし。

さて、寮でもできることは寮でやってしまって、

大学でしかできないことをする時間をなるべく多く確保しよう。

 

【窓を開ける、空気を入れ換える、気分を明るくする】