この間、何かの折に「こんな発言をしたら欧米では大問題になりますよ!」みたいなリストを見たんですが、その中に、むしろヨーロッパではよく聞かれるけど日本ではほとんど聞かれなかったことがあったので、それについて書いてみます。
(米ではまた違うのかもしれませんが)
(私個人の経験であって、別の地域や国、業界によって違うのかもしれません)
それは「子供を作る予定」です。
結婚しました〜、と職場で報告(といっても個々に会った時についでに)した後、
けっこうな確率で「おめでとう!子供の予定は?」と聞かれました。
そこそこ親しい間柄の同僚だけでしたけど、100人弱社員がいて(全く絡まない人も含む)、10人には聞かれたかなあ。
結婚前も、普通の世間話中に、
「子供は欲しいの?」
と聞いてくる人も結構いました。
結婚してしばらくたった今も世間話のついでに聞いてくる人、います。
(むしろ定期的に聞いてくる人が数人いるような・・・笑)
まあ、全体的に若い会社で、社風もものすごいフランクですし、
(全員 duzen(※) です)
同僚というよりは友達って感じになっている同僚がたくさんいるので、
(日本と違って休み時間しっっっかりありますので世間話もしっかりします)
友達からの質問、と考えたら、まあそんなにはおかしくないのかもしれませんが。
ちなみに私の少ない友人たちは100%聞いてきました笑。
私は全然嫌な気持ちにならなかった、というのも追記しておきます。
聞いてきた人たちは、彼ら自身のことについてもオープンで、お互いの身の上話とかもするような間柄なので、これはお国柄、土地柄というよりは、個人の性格や相互の距離感によるものかもしれません。
ただ、傾向として、東欧系の人たちは、家族の繋がりをより重視するためか、よくこの手の話になりやすい気がします。あとはイタリア人とスペイン人もそんな感じがします。傾向と言えるほどたくさん知り合いがいないのでわかりませんが。
※ちなみに duzen というのは、ドイツ語では英語で言うところの you に2種類ありまして、親しい間柄では du 、距離のある間柄では Sie を使います。duzen とは動詞で、du を使って話す、という意味です。
たとえ上司と部下でも、どちらか一方が du で一方が Sie を使うということはなく、duzen なら双方 du を 使います。ここら辺が日本語のいわゆる「ため口」と少し違うところです。
Sie を使っていればとりあえず礼儀正しいかというとそんなことはなく、相手によっては変な距離を感じさせてしまって、かえって失礼ということもあります。
業種によっては全員 siezen みたいなこともあるそうです(夫いわく)。
非ネイティヴにはかなり判断が難しい案件です。