死ぬまでにしたいいろんなこと

墺太利(おーすとりあ)滞在6年

最近の読書記録

 

【1冊目】

帚木蓬生「閉鎖病棟

閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)

 

 なんだかおどろおどろしい名前だが、内容はそんなことはない。

 

福岡にある精神病院の入院患者のヒューマンドラマである。

彼らの中には重大な罪を犯したものもいる。

でも、善意の医療従事者や患者同士の助け合いで、

開放病棟とは言いながら閉鎖的な世界でも、幸せを見つけていく。

暗いエピソードもたくさん出てくるが、全体を通して優しい気持ちになれる小説だと思う。

 

作者は現役精神科医である。

理想は交えているかもしれないが、現実から遠く離れたことは書いていないだろう。

昨年の夏、日本では障害者施設で大変いたましい事件が起きたばかり。

この小説は、今、読むと事件に対する考えが広がると思う。

 

【2冊目】

 三浦しをん「ロマンス小説の七日間」

 ロマンス小説の翻訳者である主人公の女性の、締め切りまでの七日間をつづった恋愛小説。

恋人とのごたごたに悩む精神状態が、彼女の翻訳に影響を及ぼし、訳するどころかいらんエピソードを加えて話を改竄しちゃうなど、とんでもない行動をとめられなくなる。

さらっと読めて、とくに大きな感動もないが(失礼)、でもどんどん読めるし、読後感のさっぱりした良い本だった。

食べ物で例えるとシャーベットみたいなパンナコッタみたいな杏仁豆腐みたいな感じ。

 

読書がはかどってる時って、私にとっては仕事が滞っている時なので、

あまり良い兆候とは言えませんw

 

 

ちょっとうれしかったこと・タクシーの車内にて

 

普段はほとんどタクシーは利用しない私ですが、郊外に住む友人のおうちに遊びに行く時に、使います。そこは、最寄りの地下鉄駅から離れているので、タクシーが便利なのです。

 

 

 

ウィーンのタクシードライバーはほぼ全員が移民の出自の人たちです。

 

なので、ドイツ語でしか世間話はできないことが多いです。

(英語が話せる人もいます)

 

愛想やサービスは、その人の性格によりけりです。愛想のない人もいるし、フレンドリーな人にも会ったことがあります。

 

メーターをちょろまかすような人には私は会ったことはないです。

 

 

 

その日も私はタクシーに乗ったんですが、ちょっと疲れていたのもあって、

 

すぐに音楽プレーヤーをオンにしてイヤホンを耳に突っ込み

 

「話しかけないで・・・」モードになってしまいました。

 

 

 

しばらくすると、ドライバーのおじちゃんが何やら話しかけてきているのに気づきました。

 

イヤホンを外して「なあに?」と聞くと、窓の外を指さしながら

 

「あのレストランって日本の?それとも中国?」と。

 

 

私は看板とその店の雰囲気から

 

「日本料理って書いてあるけど、オーナーは韓国人だと思う」と言いました。

プルコギとか書いてあったので。ちなみにこちらの日本料理屋は、他のアジア諸国出身の方が経営されている場合が多いです。

 

 

おじちゃんは「ずっとあの看板がどういう意味なのか気になってたんだ!」というので、漢字の意味を教えてあげました。ちなみに「夢= Traum」という漢字が入ってました。

 

私が「いい意味の漢字だよ。素敵な名前だと思う」というと、「そうかそうか」と嬉しそうでした。

 

 

おじちゃんは私が外国人だからか、ゆっくり話してくれたので、せっかくだしドイツ語の練習に付き合ってもらうことにしました。笑。

 

 

「なんで私が日本人だと思ったの?」

 

「なんとなくだよ。昔TU(ウィーン工科大学)で勉強してた時に、日本人の友達がいてさ。彼は大阪出身だったんだ。君はどこから来たの?」

 

「私は東京だよ」

 

「ドイツ語大変でしょう!」

 

「うん、すごい大変〜」

 

 

 

という感じで会話を楽しみつつ、話の流れでおじちゃんの身の上話に。

 

おじちゃんはイラン出身で、30年以上ウィーンに住んでて、いろんな仕事をしたけど、今はタクシードライバーなんだとか。

 

「アジアからの観光客もたくさん乗せるけど、日本人はなんていうか・・・すごくgeöffnet(オープン)でいいよ。アジアの中では一番オープンだし、必ず英語かドイツ語で話しかけてくれる。コミュニケートしようという気持ちがあるんだ」

 

と言っていました。

私は本当?日本人はシャイでクローズドな民族だと思っていた。というと、そんなことない、と言ってくれました。

 

ずっと私は日本人はクローズドだな、と思っていたので、新しい見方を教えてもらった気分です。

 

降りる時に、料金が12ユーロだったので、チップも入れて13ユーロかな、と思い、10ユーロ札を2枚だすと、おつりの小銭がないから!と言って10ユーロ札しか受け取らないおじちゃん。それはダメでしょ!ってことで、さいふをひっくり返して小銭を集めたらやっと80セントに・・・

 

「どうしよう、これしかない、ごめんね」っていうと、

 

「十分だよ!俺、よくあそこの駅にいるからさ、また乗ってよ!」と言って、去って行きました。

 

降り際に「君の人生にたくさん幸運がありますように!」と言ってくれました。

 

 

 

私の先輩にあたる日本人の人たちが、世界中で素敵なふるまいをしてきたおかげで、日本人であるというだけで、親切にしてもらえることが本当にありがたい。私もそう思われる日本人でありたいと思いました。

 

 

 

あと、先ほど書いたように、こちらのドライバーは移民の出自の方が多いです。話しかけてくる人は大体、私のドイツ語を聞いて、ああ、苦労してるんだなあ、と自分も通った道を思い出すのか、

 

「ドイツ語難しいよねえ」「新聞読むといいよ!」とか、

 

励ましてくれたり、アドバイスしてくれたりすることが多いです。

 

 

 

言葉のことで落ち込むことが多かったので、かなり癒されました。

 

(移民や難民の問題について、また今度、書こうと思います)

昨日はバレンタインでした

昨日はバレンタインデーでしたね。

 

駅や街中にはバラの花を持った男の人(これから渡しに行く人)

バラの花を持った女の子(もうもらった人)

がたくさんいました。

 

花束も大きいのから、1本までさまざま。

 

日本と違って女性がチョコを作ったりしなくて済むのはいいんですけど、

男性から女性のみで、女性は受け取る一方っていうのは、

なんかちょっとさみしいですね。

 

そう考えると、悪しき習慣とまで糾弾されることもある

日本のバレンタインデー&ホワイトデーは、

相互コミュニケーションということで、

けっこう良いもんだな、と新たな魅力を発見した感じです。

折り紙始めます

今週のお題「新しく始めたいこと」

 

この間、気分転換のためにユニット折り紙をしました。

 

家に帰って、ご飯を食べて、さあ勉強するぞ、と思っても、

なんだか頭が疲れていて集中できなかったり、

なんとなく乗り気じゃない時に、

「もしかしたら折り紙で気分転換したらいいんじゃない?」と思い立ちまして。

 

折り紙はカラフルなので、癒しの効果も高そうだし、

手先の作業に集中するのって、瞑想みたいな効果がありますよね。

 

そして Kindle Unlimited でこちらの本を発見。

 

かならずつくれる ユニット折り紙 (実用BEST BOOKS)

かならずつくれる ユニット折り紙 (実用BEST BOOKS)

 

 

 

小さい頃、折り紙が大好きで、ユニット折り紙もよくやってました。

久しぶりにやってみたら、すごく楽しい!

すぐに二つほど、30個組の作品を作りました。

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一つ目は、元気になりたい気分だったのでビタミンカラーで。

小さな羽が飛び出しているのが気に入っています。

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二つ目は、優しい色合いにしました。

星型の色を揃えたかったので、

ユニット自体を2色で折っています。

結構手間でしたが、楽しかった。

 

折っても飾れるわけではないし、誰かにあげられるわけでもなく、

ユニットを30個せこせこ折ってる姿は若干狂気じみている感じもしますが、

(これを見せたオーストリア人の反応は、すげー!とアンタ大丈夫・・・?の二手に分かれました・・・笑)

誰になんと言われようとストレス解消効果は抜群。

 

これを機に、昔から大好きだった折り紙を、

また始めようと思っているところです!

今日の記録

今日はタンデムレッスンでした。

ウィーンは今日は雨でしたが、気温は高いです。

雪じゃなくて雨になるくらいだから先週に比べたらすごく暖かい。

もう春になっちゃうんじゃないの!?ってくらい暖かかったです。

 

今週の目標は部屋をとても綺麗にすること。

 

頑張ろう。

片付けとウォーキング

朝から部屋の片付けをしてました。

洗濯も。

Kindle Unlimited にあったこちらの本を参考に

ものを減らしてます。

 

あした死んでもいい片づけ 実践! ―覚悟の生前整理

あした死んでもいい片づけ 実践! ―覚悟の生前整理

 

 生前整理は早すぎじゃない?って思われそうですが、

留学始める前に、「いつ死んでもおかしくない」って意識してしまったせいか、

いつも「いつ死んでもいいようにしなきゃ」って思うのが癖になってます。

なので読んでもあまり違和感がありませんでした。

 

とにかく「ものを減らす」っていうのは他の片付け本と変わらないかもしれませんが、

こちらの本は、具体的なやり方(1日30分まで、片付けは後回し、など)が満載なので、やりやすかったです。

問題は、普段からものを増やさないようにしているので、

あまり捨てるものがないこと・・・

やっぱり片付けの仕方がまずいのかも。

 

夕方はスカイプコーチングを受けて、

そのあといらない服を寄付に出しに行って、

ついでにウォーキング。

 

今日もウィーンはとてもいいお天気で、久々に汗をかきました。

 

今日の記録

今日はものすごい良いお天気でした。

でもお散歩すらしなかった・・・

 

本当に運動不足なので、明日こそはウォーキングに行きたいと思います。

今日は部屋の片付けに集中します。

 

日本の両親からいろいろ荷物が届きました。

 

実はいらないものを送ろうかと思っていて

(使わないものがいっぱいあるんですよね)

でも日本に戻る予定もないし、迷っています。

捨てちゃうのも本当にもったいないし・・・